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第87回薬剤師国家試験 問62

第87回薬剤師国家試験 問62

下の模式図に示すA及びB地域の年齢別生存数に関する記述について、正しいのはどれか。1つ選べ

1 このグラフの縦軸は10万人の出生者が、観察集団の各年齢の死亡率に従って死亡すると仮定して算出した生き残る人数の期待値である。
2 平均寿命は、A地域よりB地域の方が長い。
3 A地域とB地域の50歳における平均余命は同じである。

 

 

 

 

 

 

 

 


解答


動画解説


解説
動画解説参照

第104回薬剤師国家試験 問170

第104回薬剤師国家試験 問170

25 °Cにおいて固相が十分に存在する条件下、pHと弱電解質Aの分子形とイオン形の溶解平衡時の濃度の関係を図に表した。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、弱電解質Aの分子形とイオン形の溶解平衡時の濃度比はHenderson–Hasselbalch の式に従い、弱電解質Aの溶解やpH調整に伴う容積変化は無視できるものとする。必要ならば、log2=0.30、log3=0.48、101/2 =3.2を 用いて計算せよ。

1 弱電解質Aは弱酸性化合物である。
2 弱電解質Aの pKa は2.0である。
3 25 ℃において、pH7.0のときの弱電解質Aの溶解度は、pH6.0のときの溶解度の約10倍になると予想される。
4 25 ℃において、pH1.0のときの弱電解質Aの溶解度は、pH2.0のときの溶解度の約1/10倍になると予想される。
5 25℃において、弱電解質A5 mgを水1 mLに分散させたとき、pH5.5以上になると全量が溶解すると予想される。

 

 

 

 

 

 

 


解答
1、3


解説
設問の図より以下のことを読み取ることができる。
pHの増加に伴ってイオン形の濃度が上昇していることから、弱電解質Aは弱酸性薬物であると考えられる。
pH4では、分子の濃度とイオンの濃度が同じであることから、弱電解質AのpKaは4.0であると考えられる。
1 正
前記参照
2 誤
弱電解質AのpKaは4.0である。
3 正
弱酸性電解質の溶解度CsとpHの関係は以下の式で表される。
Cs=分子形の溶解度×(1+10pH-pKa
設問の図より分子形の溶解度は0.1 mg/mLであることから、25℃におけるpH6.0、pH7.0のときの弱電解質Aの溶解度を以下のように求めることができる。
<pH6.0の溶解度>
Cs=0.1×(1+106-4)=10.1 mg/mL
<pH7.0の溶解度>
Cs=0.1×(1+107-4)=100.1 mg/mL
上記のことから、25℃において、pH7.0のときの弱電解質Aの溶解度は、pH6.0のときの溶解度の約10倍になると予想される。
4 誤
解説3と同様に25 °CにおけるpH1.0、pH2.0のときの弱電解質Aの溶解度を以下のように求めることができる。
<pH1.0の溶解度>
Cs=0.1×(1+101-4)≒0.1 mg/mL
<pH2.0の溶解度>
Cs=0.1×(1+102-4)≒0.1 mg/mL
上記のことから、25℃において、pH1.0のときの弱電解質Aの溶解度は、pH2.0のときの溶解度とほぼ同じになると予想される。
5 誤
25℃におけるpH5.5における溶解度を以下のように求めることができる。
<pH5.5の溶解度>
Cs=0.1×(1+105.5-4)=0.1×(1+101×101/2)≒3.3 mg/mL
上記のことから、25℃において、弱電解質A 5 mgを水1 mLに分散させたとき、pH5.5では一部溶解せず、固体として存在すると予想される。

イソバイド(イソソルビド)

名称

商品名:イソバイド
一般名:イソソルビド


剤形、規格

シロップ:70%

本剤には、500mL瓶と携帯しやすくした分包品(20mL、23mL、30mL)がある。

構造


薬効分類

経口浸透圧利尿・メニエール病改善剤


薬効薬理・作用機序

イソソルビドは、体内でほとんど代謝を受けないため、濃厚液を大量に投与すると、血液の浸透圧が上昇し、組織中の水分を血液中に移動させる。また、腎糸球体で容易にろ過され、糸球体ろ過量(GFR)を増加させるとともに尿細管で再吸収されないため、尿細管腔内の浸透圧が上昇し、水の再吸収が抑制される。その結果、電解質及び水の排泄が増加し、組織中の水分量が減少するため、頭蓋内圧や眼圧が低下する 。

イソソルビドは、内耳の血管条、内リンパ嚢、内リンパ管に作用して内リンパ圧を降下させる。
イソソルビドは、血管条の辺縁細胞内に移行し、細胞内浸透圧を高める結果、内リンパとの間に浸透圧勾配が生じ内リンパを吸収する。

メニエール病に対するイソソルビドの作用
メニエール病の原因は、内リンパ水腫(内リンパの水ぶくれ)であるとされている。
イソソルビドは、内リンパ液を細胞に移行させる作用を有するため、内リンパ水腫改善作用(メニエール病改善作用)を示すとされている。
現在、本剤はメニエール病の治療に主に用いられており、メニール病診療ガイドラインにも本剤の使用について記載されている。

適応症、服用方法、使用方法

1. 脳腫瘍時の脳圧降下、頭部外傷に起因する脳圧亢進時の脳圧降下、腎・尿管結石時の利尿、緑内障の眼圧降下
通常成人1日量70〜140mLを2〜3回に分けて経口投与する。症状により適宜増量する。
必要によって冷水で2倍程度に希釈して経口投与する。

2. メニエール病
メニエール病の場合には、1日体重当り1.5〜2.0mL/kgを標準用量とし、通常成人1日量90〜120mLを毎食後3回に分けて経口投与する。症状により適宜増減する。
必要によって冷水で2倍程度に希釈して経口投与する。

イソバイドシロップを快適に服用する方法
イソバイドシロップの味は、甘みと苦味が混じっていることから非常に飲みにくいとされています。
イソバイドを快適に飲む方法として、「一気に流し込んで他の飲み物を飲む方法」「舌にオブラートをおき味を感じにくくして飲む方法」などがあります。

使用できない場合(禁忌)

1.本剤及び本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

2.急性頭蓋内血腫のある患者
〔急性頭蓋内血腫を疑われる患者に、頭蓋内血腫の存在を確認することなく本剤を投与した場合、脳圧により、一時止血していたものが、頭蓋内圧の減少とともに再び出血し始めることもあるので、出血源を処理し、再出血のおそれのないことを確認しない限り本剤を投与しないこと。〕


副作用

<主な副作用>
嘔気、悪心、下痢、嘔吐等

<重大な副作用>
ショック、アナフィラキシー様症状


(注意事項)
作成日時の時点における医薬品情報を使用して作成しております。
医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。