日別アーカイブ: 2019年8月9日

第104回薬剤師国家試験 問154

第104回薬剤師国家試験 問154

虚血性心疾患治療薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ニトログリセリンから産生される一酸化窒素は、血管平滑筋のグアニル酸シクラーゼ活性を阻害することで心臓の前負荷を軽減する。
2 ニコランジルは、ATP 感受性 Kチャネルを開口することで冠動脈を拡張させる。
3 アテノロールは、血管平滑筋のアドレナリンα2受容体を遮断することで末梢血管抵抗を減少させる。
4 ジルチアゼムは、心筋細胞のCa2チャネルを遮断することで心機能を抑制する。
5 ジピリダモールは、冠動脈のアデノシンA2A受容体を直接刺激することで冠動脈を拡張させる。

 

 

 

 

 

 

 

 


解答
2、4


解説
1 誤
ニトログリセリンから産生される一酸化窒素は、血管平滑筋のグアニル酸シクラーゼ活性を促進し、cGMP濃度を上昇させることで、血管拡張作用を示す。ニトログリセリンは、静脈を拡張し、静脈還流量を減少させるため、心臓に対する前負荷を軽減させる。
2 正
ニコランジルは、一酸化窒素遊離作用とATP感受性Kチャネル開口作用により、血管拡張作用を示す。
3 誤
アテノロールは、選択的アドレナリンβ
1受容体を遮断薬であり、アドレナリンα2受容体遮断作用を有していない。
4 正
5 誤
ジピリダモールは、アデノシントランスポーターを阻害することで赤血球へのアデノシンの取り込みを抑制し、血液中アデノシン濃度を上昇させることで、冠血管を拡張させる。

第104回薬剤師国家試験 問153

第104回薬剤師国家試験 問153

全身麻酔薬及び麻酔補助薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ケタミンは、グルタミン酸NMDA受容体を遮断することで麻酔作用を示す。
2 プロポフォールは、ヒスタミンH1受容体を遮断することで麻酔作用を示す。
3 MAC(最小肺胞内濃度)は、吸入麻酔薬の力価の指標となる値であり、大きいほど麻酔作用が強い。
4 チアミラールは、γ–アミノ酪酸 GABAA受容体のバルビツール酸結合部位に結合することで麻酔作用を示す。
5 ドロペリドールは、アドレナリンα2受容体を刺激することで鎮静作用を示す。

 

 

 

 

 


解答
1、4


解説
1 正
ケタミンは、グルタミン酸NMDA受容体を非競合的に遮断することで麻酔作用を示す。
2 誤
プロポフォールは、GABAA受容体の機能を亢進することで麻酔作用を示す。
3 誤
MAC(最小肺胞内濃度)とは、吸入麻酔薬により動物の半数を不動化させるのに必要な肺胞内における吸入麻酔薬の濃度のことである。MACが大きい吸入麻酔薬ほど、効果を発現させるために高い肺胞内濃度を必要とすることから、MACが大きい吸入麻酔薬ほど麻酔作用が弱いといえる。
4 正
チアミラールは、バルビツール酸系薬であり、γ–アミノ酪酸 GABAA受容体のバルビツール酸結合部位に結合することで麻酔作用を示す。
5 誤
ドロペリドールは、アドレナリンα受容体を遮断することで末梢血管拡張作用を示す。