日別アーカイブ: 2019年8月7日

第104回薬剤師国家試験 問152

第104回薬剤師国家試験 問152

アドレナリン受容体遮断薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 フェントラミンは、血管平滑筋のアドレナリンα1受容体を遮断することで血圧を低下させる。
2 ブナゾシンは、毛様体上皮のアドレナリンβ2受容体を遮断することで眼房水の産生を抑制する。
3 アロチノロールは、気管支平滑筋のアドレナリンα、β受容体を遮断することで気管支平滑筋を拡張させる。
4 ビソプロロールは、心臓のアドレナリンβ1受容体を遮断することで心拍数を減少させる。
5 ナドロールは、心臓のアドレナリンβ1受容体遮断作用及び内因性交感神経刺激作用により心筋収縮力を低下させる。

 

 

 

 

 


解答
1、4


解説
1 正
2 誤
ブナゾシンは、選択的にアドレナリンα1受容体を遮断することで眼房水の産生を抑制する。
3 誤
アロチノロールは、アドレナリンα、β受容体遮断作用を有しており、気管支平滑筋のアドレナリンβ2受容体を遮断することで気管支平滑筋を収縮させる。
4 正
5 誤
ナドロールは、内因性交感神経刺激作用を示さない。なお、ナドロールは、心臓のアドレナリンβ1受容体遮断することで心筋収縮力を低下させる。

第104回薬剤師国家試験 問151

第104回薬剤師国家試験 問151

細胞膜受容体を介する情報伝達に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ニコチン性アセチルコリンNN受容体が刺激されると、Giタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼが抑制され、サイクリックAMP(cAMP)濃度が低下する。
2 ムスカリン性アセチルコリンM2受容体が刺激されると、Gsタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼが活性化され、cAMP濃度が上昇する。
3 アドレナリンα1受容体が刺激されると、Gqタンパク質を介してホスホリパーゼCが活性化され、イノシトール三リン酸及びジアシルグリセロールが産生される。
4 バソプレシンV2受容体が刺激されると、受容体分子内のイオンチャネルが開口し、興奮性シナプス後電位(EPSP)が発生する。
5 インスリン受容体が刺激されると、受容体の細胞質領域に存在するチロシンキナーゼが活性化され、インスリン受容体基質(IRS)がリン酸化される。

 

 

 

 

 

 


解答
3、5


解説
1 誤
ニコチン性アセチルコリンNN受容体(Naチャネル内蔵型受容体)が刺激されると、Naチャネルが開口し、興奮性シナプス後電位(EPSP)が発生する。
2 誤
ムスカリン性アセチルコリンM2受容体(Giタンパク質共役型受容体)が刺激されると、Giタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼの活性化が抑制され、cAMP濃度が低下する。
3 正
アドレナリンα
1受容体(Gqタンパク質共役型受容体)が刺激されると、Gqタンパク質を介してホスホリパーゼCが活性化され、イノシトール三リン酸及びジアシルグリセロールが産生される。
4 誤
バソプレシンV2受容体(Gsタンパク質共役型受容体)が刺激されると、Gsタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼが活性化され、cAMP濃度が上昇する。
5 正
インスリン受容体(チロシンキナーゼ関連型受容体)が刺激されると、受容体の細胞質領域に存在するチロシンキナーゼが活性化され、インスリン受容体基質(IRS)がリン酸化される。