日別アーカイブ: 2019年7月1日

第104回薬剤師国家試験 問341

82 歳女性。介護保険施設に入所中に転倒し、大腿骨頚部骨折により病院に入院となった。薬剤師は、患者が持参した薬剤の継続について医師から相談を受けた。患者は、アムロジピン、カンデサルタン、レバミピド、アトルバスタチン、センノシドを服用中であった。

既往歴:高血圧症、脂質異常症、便秘症
検査情報 血圧 112/62 mmHg、心拍数 68 回/分
LDL–C 88 mg/dL、HDL–C 43 mg/dL、TG 113 mg/dL
薬剤師は、本患者の生命予後に関して、文献のデータを参考に検討した。

降圧剤の多剤併用の有無及び収縮期血圧が患者生存率に及ぼす影響 (出典)
Treatment With Multiple Blood Pressure Medications, Achieved Blood Pressure, and Mortality in Older Nursing Home Residents : The PARTAGE Study,JAMA Intern Med. 2015 ; 175 (6):989–995 より引用改変。

予後の改善が期待できるとして、薬剤師が医師に伝えた次の内容のうち、優先順位が最も高いのはどれか。1つ選べ。

1 アムロジピンを中止する。
2 アトルバスタチンを中止する。
3 アムロジピンとカンデサルタンの両剤を同時に中止する。
4 アムロジピンとカンデサルタンの合剤に変更する。
5 現在の治療を継続する。

 

 

 

 

 

 


解説
設問の図(カプランマーヤー曲線)より、以下のことを読み取ることができる。

本患者は、収縮期血圧が112 mmHgと低く、血圧の薬を2つ(アムロジピン、カンデサルタン)を服用していることから、「アムロジピンを中止する」ことで予後改善を期待できる。


解答
1

第104回薬剤師国家試験 問342

42 歳男性。数年前からのひきこもりと統合失調症で、以下の薬剤が処方されている。服用回数が多いため、アドヒアランスの観点からリスペリドン細粒 1%の1剤に変更したいと処方医から相談を受けた。

薬剤師は、下記のクロルプロマジン換算値のデータを用い、リスペリドン細粒 1%への換算を検討した。

リスペリドン細粒1%の1日当たりの投与製剤量(g)として正しいのはどれか。1つ選べ。

1 0.26
2 0.46
3 2.6
4 4.6
5 6.44
6 64.4

 

 

 

 

 

 

 


解説
<クロルプロマジン塩酸塩をリスペリドンに換算する>
設問の表よりクロルプロマジン塩酸塩100 mgはリスペリドン1 mgに相当する。本患者はクロルプロマジン塩酸塩を1日当たり300 mg(50 mg /錠×6錠)服用していることから、1日当たりリスペリドン3 mg相当量のクロルプロマジン塩酸塩を服用している。

<オランザピンをリスペリドンに換算する>
設問の表よりオランザピン2.5 mgはクロルプロマジン塩酸塩100 mgに相当する。本患者はオランザピンを1日当たり 4 mg(1%×0.4 g)服用していることから、1日当たりクロルプロマジン塩酸塩160 mg相当量のオランザピンを服用している。また、設問の表よりクロルプロマジン塩酸塩100 mgはリスペリドン1 mgに相当するため、本患者は1日当たりリスペリドン1.6 mg相当量のオランザピンを服用している。

<リスペリドン細粒1%の1日当たりの投与製剤量(g)を求める>
上記より、本患者は1日当たりリスペリドン4.6 mg相当の医薬品を服用している。このことから、リスペリドン細粒1%の1日当たりの投与製剤量(g)は0.46g(4.6 mg÷1%=460 mg=0.46 g)となる。


解答
2