日別アーカイブ: 2019年7月18日

ムコダイン錠250mg/500mg(カルボシステイン)

名称

商品名:ムコダイン
一般名:カルボシステイン


剤形、規格

錠:250、500 mg


構造


薬効分類

気道粘膜調整・粘膜正常化剤


薬効薬理・作用機序

・作用部位
気道、鼻腔、副鼻腔及び中耳の上皮粘膜、粘液腺などに作用

・作用機序
カルボシステインは、粘液の構成成分のバランスを改善(シアル酸/フコース比を改善(シアル酸:増加、フコース:低下)し、障害された粘膜上皮を正常化することにより粘液線毛輸送能を改善することで、喀痰の喀出、慢性副鼻腔炎の鼻汁の排泄、滲出性中耳炎の中耳貯留液の排泄を促進する。

<気道に対する作用>
①粘液構成成分調整作用
②杯細胞過形成抑制作用
③気道炎症抑制作用
④粘膜正常化作用

<副鼻腔に対する作用>
粘液線毛輸送能改善作用
粘膜正常化作用

<中耳に対する作用>
①粘液線毛輸送能改善作用
②粘膜正常化作用
③中耳貯留液排泄促進作用
④炎症抑制作用

下田武

カルボシステインは、粘液構成成分調整作用以外にも、炎症抑制作用、粘膜正常化作用、中耳貯留液排泄促進作用を有するため、上気道炎、急性気管支炎、慢性副鼻腔炎によく用いられます。
また、シロップ、DSは、小児の滲出性中耳炎に対して、中耳貯留液の排液を目的として使用されます。


適応症、服用方法、使用方法

・下記疾患の去痰
上気道炎(咽頭炎、喉頭炎)、急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核
・慢性副鼻腔炎の排膿
カルボシステインとして、通常成人1回500mgを1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。


使用できない場合(禁忌)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者


副作用

<主な副作用>
食欲不振、下痢、腹痛、発疹 など

<重大な副作用>
1 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症

2 肝機能障害、黄疸
3 ショック、アナフィラキシー様症状 


(注意事項)
作成日時の時点における医薬品情報を使用して作成しております。
医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。

第104回薬剤師国家試験 問130

アルコールの中毒と代謝に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 エタノールの代謝によって生じるアセトアルデヒドにより、頭痛や悪心、嘔吐などが引き起こされる。
2 欧米人に比べて、日本人ではアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の活性が低い人の割合が高い。
3 アルコール依存症の患者は、ウェルニッケ脳症などのビタミンB1欠乏症を起こすことがある。
4 メタノールの眼毒性は、メタノールがギ酸に代謝されることによって低減される。
5 メタノール中毒患者の治療にエタノールが用いられることがある。

 

 

 

 

 

 

 


解説
1 正しい
エタノールの代謝によって生じるアセトアルデヒドが、頭痛や悪心、嘔吐を引き起こすことがある。
2 正しい
日本人などのモンゴロイド系の人々は、欧米人に比べて、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)の活性が低いとされている。
3 正しい
アルコール依存症患者は、食事をおろそかにし、アルコールばかりを摂取するため、栄養失調によるウェルニッケ脳症(症状:意識障害、眼球運動の異常、運動失調)などのビタミンB1欠乏症を起こしやすい。
4 誤っている
メタノールの眼毒性は、メタノールがギ酸に代謝されることにより誘発されるため、メタノールがギ酸に代謝されてもメタノールの眼毒性は低減されない。
5 正しい
第97回薬剤師国家試験 問135参照


解答
4

第104回薬剤師国家試験 問129

化学物質の毒性試験に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 単回投与毒性試験の目的の1つは、許容一日摂取量(ADI)を決定することである。
2 単回投与毒性試験は、食品添加物の申請に要求される。
3 反復投与毒性試験の目的の1つは、無毒性量(NOAEL)あるいは最小毒性量(LOAEL)を決定することである。
4 遺伝毒性試験には、DNA損傷を検出する試験法と、染色体異常や遺伝子突然変異を検出する試験法がある。
5 催奇形性試験は、動物愛護の観点から、げっ歯類のみで行うことが推奨されている。

 

 

 

 

 


解説
1 誤
許容一日摂取量(ADI)は、反復投与毒性試験により得られたNOAELをもとに算出する。
2 誤
食品添加物の申請に要求される試験として、反復投与毒性試験、催奇形性試験、発がん性試験、変異原性試験などがあるが、単回投与毒性試験は、食品添加物の申請に要求されない。
3 正
反復投与毒性試験により、生体に有害な反応を起こさない最大量(NOAEL)及び動物実験で有害作用が認められた最小用量(LOAEL)を決定することができる。
4 正
遺伝毒性試験には、DNA損傷を検出する試験法(コメット試験、不定期DNA合成試験など)、染色体異常を検出する試験法(小核試験、染色体異常試験など)、遺伝子の突然変異を検出する試験法(復帰突然変異試験、マウスリンフォーマTK試験など)がある。
5 誤
催奇形性試験は、ネズミやマウスなどのげっ歯類以外にもうさぎなどで行われている。


解答
3、4

第104回薬剤師国家試験 問128

シトクロムP450による薬物代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 補欠分子としてFADが必要である。
2 薬物代謝に利用される電子は、NADPHからNADPH–オキシダーゼを介して供給される。
3 シトクロムP450に結合した酸素分子は、還元的に活性化され、基質の酸化に利用される。
4 還元反応を触媒することがある。
5 還元型が酸素分子と結合すると450nmに吸収極大を示す。

 

 

 

 

 


解説
1 誤
シトクロムP450が生理活性を示すためには、補欠分子(タンパク質の生理活性において重要なタンパク質に結合する非タンパク質)としてヘムが必要である。
2 誤
薬物代謝に利用される電子は、NADPHからNADPH–レダクターゼを介して供給される。
3 正
シトクロムP450に酸素分子が結合し、その後、電子が導入され、酸素分子が還元的活性化されることにより基質が酸化される。
4 正
嫌気的条件下において、シトクロムP450は還元反応を触媒することがある。
5 誤
シトクロムP450の還元型が一酸化炭素と結合すると、450nmに吸収極大を示す。


解答
3、4