日別アーカイブ: 2019年6月9日

第104回薬剤師国家試験 問34

カモスタットの急性膵炎治療効果に関わる作用機序はどれか。1つ選べ。

1 H,K−ATPase阻害
2 セロトニン5−HT3受容体遮断
3 ヒスタミン H2受容体遮断
4 タンパク質分解酵素阻害
5 シクロオキシゲナーゼ阻害

 

 

 

 

 


解説
カモスタットは、トリプシンなどのタンパク質分解酵素を阻害することにより急性膵炎に治療効果を示す。


解答
4

第104回薬剤師国家試験 問33

モサプリドによる消化管運動亢進の作用機序はどれか。1つ選べ。

1 セロトニン 5−HT3 受容体遮断
2 セロトニン 5−HT4 受容体刺激
3 オピオイドµ受容体刺激
4 アセチルコリンエステラーゼ阻害
5 ムスカリン性アセチルコリンM3受容体刺激

 

 

 

 


解説
モサプリドは、副交感神経のセロトニン5−HT4受容体を刺激することにより副交感神経節後線維終末からのアセチルコリンの遊離を促進し、消化管運動を促進させる。


解答
2

第104回薬剤師国家試験 問32

γ–アミノ酪酸 GABAA 受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合し、ベンゾジアゼピン系薬による呼吸抑制を改善するのはどれか。1つ選べ。

1 デキストロメトルファン
2 アセチルシステイン
3 ドキサプラム
4 フルマゼニル
5 イプラトロピウム

 

 

 

 

 


解説
選択肢のうち、γ–アミノ酪酸 GABAA 受容体のベンゾジアゼピン結合部位に結合し、ベンゾジアゼピン系薬による呼吸抑制を改善するのは「フルマゼニル」である。
1 誤
デキストロメトルファンは、延髄の咳中枢に作用することで鎮咳作用を示す。
2 誤
アセチルシステインは、気道粘液のムコタンパク質のジスルフィド結合を開裂させることで去痰作用を示す。
3 誤
ドキサプラムは、主に末梢化学受容器を介して呼吸中枢を興奮させることで中枢神経抑制薬による中毒における呼吸抑制を改善する。
4 正
5 誤
イプラトロピウムは、気管支平滑筋に存在するアセチルコリンM3受容体を遮断することで気道狭窄を改善する。


解答
4

第104回薬剤師国家試験 問31

Ca2チャネルを遮断することで抗不整脈作用を示すのはどれか。1つ選べ。

1 アテノロール
2 フレカイニド
3 リドカイン
4 ソタロール
5 ベラパミル

 

 

 

 


解説
選択肢のうち、Ca2チャネルを遮断することで抗不整脈作用を示すのは「ベラパミル」である。
1 誤
アテノロールは、選択的にアドレナリンβ1受容体を遮断することで抗不整脈作用を示す。
2 誤
フレカイニドは、Na
チャネルを遮断することで抗不整脈作用を示す。
3 誤
リドカインは、Na
チャネルを遮断することで抗不整脈作用を示す。
4 誤
ソタロールは、K
チャネルを遮断するとともにアドレナリンβ受容体を遮断することで抗不整脈作用を示す。
5 正


解答
5

第104回薬剤師国家試験 問172

球形粒子から成るある粉体を分級して得られた粉体A及びBの個数基準の粒度分布曲線を図に示した。この図から考えられることとして、適切なのはどれか。2つ選べ。

1 粉体Aは粉体Bより小さな安息角を示す。
2 粉体Aは粉体Bより小さな空隙率を示す。
3 粉体Aは粉体Bより小さなかさ密度を示す。
4 粉体Aは粉体Bより小さな比表面積を示す。
5 粒度分布を質量基準で表すと、粉体Aのモード径は30 µm より大きくなる。

 

 

 


動画解説


解説
設問中の個数基準の粒度分布曲線より粉体Aのモード径(最頻値)は30 µmであり、粉体Bのモード径(最頻値)よりも小さいと判断することができる。このことから、粉体Aは粉体Bに比べ粒子径が小さい粉体で構成されていると考えられる。
粉体の性質は、一般に粒子径の影響を受け変化する。

粒子径 安息角 空隙率 かさ密度

1 誤
前記参照
2 誤
前記参照
3 正
4 誤
比表面積とは、単位質量当たりの粉体の表面積のことであり、平均粒子径と反比例の関係を示す。このことから、比表面積の大小関係は、粉体A>粉体Bとなる。
5 正
粒度分布曲線には、個数をもとに作成するもの(個数基準)と質量をもとに作成するもの(質量基準)があり、一般に質量基準の粒度分布曲線は個数基準の粒度分布曲線より大粒子側に現れる。このことから、粒度分布を質量基準で表すと、粉体Aのモード径は30 µm より大きくなる。


解答
3、5

第104回薬剤師国家試験 問169

ある薬物60 mgをヒトに静脈内投与した後の血中濃度時間曲線下面積(AUC)が2.0 mg・hr/Lであった。この薬物の肝クリアランスが2/3に低下したとき、経口投与後のAUCは、肝クリアランス低下前の経口投与後のAUCに対して何倍になるか。最も近い値を1つ選べ。ただし、この薬物の体内動態は、線形1−コンパートメントモデルに従い、肝代謝のみで消失し、消化管から100%吸収されるものとする。また、肝血流速度は80L/hrとする。

1 1.3
2 1.5
3 1.8
4 2.0
5 4.0

 

 

 

 

 

 


動画解説


解答
3