日別アーカイブ: 2019年6月2日

第104回薬剤師国家試験 問8

ブタンの C2–C3 結合を回転させた際に生じる立体配座のうち、最も安定なのはどれか。1つ選べ。

 

 

 


解説
ブタンの C2–C3 結合を回転させた際に生じる立体配座のうち、最も安定なのは、2位の炭素と3位の炭素に結合してるメチル基が反対方向に配置しているアンチ形が最も安定である。よって、選択肢1のブタンが最も安定である。


解答
1

第104回薬剤師国家試験 問12

末梢組織から肝臓へのコレステロールの輸送を主として担う血漿リポタンパク質はどれか。1つ選べ。

1 キロミクロン
2 超低密度リポタンパク質(VLDL)
3 中間密度リポタンパク質(IDL)
4 低密度リポタンパク質(LDL)
5 高密度リポタンパク質(HDL)

 

 

 


解説
末梢組織から肝臓へのコレステロールの輸送を主として担う血漿リポタンパク質は高密度リポタンパク質(HDL)である。

1 誤:キロミクロンは、食事由来の脂質の運搬に関与する。
2 誤:超低密度リポタンパク質(VLDL)は、肝臓で合成された脂質の運搬に関与する。
3 誤:中間密度リポタンパク質(IDL)は、VLDL→LDLとなるまでの中間体である。
4 誤:低密度リポタンパク質(LDL)は、末梢組織へのコレステロールの運搬に関与する。
5 正


解答
5

第104回薬剤師国家試験 問10

ショウガの根茎に含まれる辛味成分はどれか。1つ選べ。

1 カプサイシン
2 [6]–ギンゲロール
3 a–サンショオール
4 シンナムアルデヒド
5 ピペリン

 

 

 


解説
ショウガの根茎に含まれる辛味成分は[6]−ギンゲロールである。

カプサイシン:トウガラシの果実に含まれる辛味成分
a–サンショオール:サンショウの果皮に含まれる辛味成分
ピペリン:コショウの果実に含まれる辛味成分
シンナムアルデヒド:ケイヒの樹皮に含まれる芳香成分


解答
2

第104回薬剤師国家試験 問6

炭素原子の最外殻に収容されている電子数が7である反応中間体はどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 


解説
<選択肢の化合物中の炭素原子の最外殻に収容されている電子の数について>
化合物中の炭素原子に収容されている電子の数を考える際には、「水素との結合で共有される電子の数」と「価電子の数」及び「それ以外の最外殻にある電子の数」を考慮する必要がある。
上記の方法により、化合物中の炭素の最外殻電子が「7」となるのは選択肢3である。

選択肢3の炭素原子の最外殻に収容されてる電子数=A+B+C=7

A:水素との結合で共有される電子の数(6個)
B:価電子(0個)
C:それ以外の最外殻にある電子(1個)


解答
4

第104回薬剤師国家試験 問5

反射波を利用する画像診断法はどれか。1つ選べ。

1 X 線CT
2 MRI
3 超音波診断法
4 陽電子放射断層撮影法(PET)
5 単一光子放射断層撮影法(SPECT)

 

 

 

 


解説

1 誤
X線コンピューター断層撮影法(X線CT、CTスキャン)は、人体の周囲にX線を発するX線管と高感度のX線検出器の対を360°回転させながら多方向から体内を透過したX線量を測定し、得られたデータをコンピューター処理することにより画像化する方法である。
2 誤
MRIは、水素原子核(プロトン)が磁気内で特定の周波数を有する電磁波に受け共鳴現象を起こしたあと、電磁波を遮断し、基底状態に戻るまでの時間を画像化する方法である。
3 正
超音波診断法は、反射された超音波を捉え、画像化していく画像診断法である。
4 誤
陽電子放射断層撮影法(PET)は、β線を放出する核種を生体内に投与し、画像化していく画像診断法である。
5 誤
単一光子放射断層撮影法(SPECT)は、γ線を放出する核種を生体内に投与し、画像化していく画像診断法である。


解答
3

第104回薬剤師国家試験 問4

強酸性陽イオン交換樹脂に最も強く結合するイオンはどれか。1つ選べ。

1 塩化物イオン
2 カルシウムイオン
3 グリシン(双性イオン)
4 硫酸イオン
5 ナトリウムイオン

 

 

 

 


解説
強酸性陽イオン交換樹脂は、負に帯電しており、陽イオンと結合する性質を有する。陽イオン性交換樹脂には、電荷の大きいものが強く結合する性質を有することから、選択肢のうち、強酸性陽イオン交換樹脂に最も強く結合するのは、2価の陽イオンであるカルシウムイオン(選択肢2)である。


解答
2

第104回薬剤師国家試験 問3

図は水の状態を示したものである。点Tにおけるギブスの相律の自由度(F)の 値として、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 0
2 1
3 2
4 3
5 4

 

 

 

 

 


解説
均一系及び不均一系において平衡が成立している場合には、相の数と状態を決める変数の間に次式の関係(相律)が成立する。

F=C-P+2
F:自由度、C:系の独立成分の数、P:相の数

図の点Tでは、固体、液体、気体の3相が存在し、また、成分が水のみであることから、P=3、C=1となり、自由度を以下のように計算できる。
F=C-P+2=1-3+2=0


解答
1

第104回薬剤師国家試験 問2

濃度未知の水酸化ナトリウム水溶液を、0.01 mol/L塩酸標準液(ファクターf=1.020)を用いて滴定したところ、滴定終点までに6.10 mLを要した。この水酸化ナトリウム水溶液中の水酸化ナトリウムの量(µmol)として適切なのはどれか。1つ選べ。

1 59.80
2 59.8
3 61.00
4 62.2
5 62.22

 

 

 

 


解説

滴定により目的成分の量を求める際には、下記の式が用いられる。

目的成分の量=標準液の濃度×標準液の消費量×ファクターf

上記の式より、本滴定により得られる水酸化ナトリウム水溶液中の水酸化ナトリウムの量は、0.01 mol/L×6.10 mL×1.020=62.22 µmolとなる。

「有効数字を考慮した測定値の加減計算では、それぞれの数値の中で小数点以下の桁数が最も少ない数値に支配される。一方、乗除計算では、それぞれの数値の中で有効桁数が最も少ない数値に支配される。」
目的成分の量は、乗除計算により求めることができ、また、標準液の消費量の有効桁数が3桁であることから、水酸化ナトリウム水溶液中の水酸化ナトリウムの量は「62.2(µmol)」となる。


解答
4