自律神経支配に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 多くの器官では、交感神経と副交感神経は互いに拮抗的に作用する。
- 自律神経支配の様式は、支配を受けるそれぞれの器官によって異なる。
- 自律神経は、絶えずある程度の興奮状態を維持していて、支配器官に一定の刺激を与えている。
- 自律神経は意思の支配により興奮し、意識的に機能を調節することができる。
自律神経支配に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
解答 解説 2 正しい 3 正しい 4 誤っている解答・解説
4
1 正しい
多くの器官(筋、平滑筋、分泌腺など)は、交感神経と副交感神経の両方により支配されており、支配する一つの器官に対して両神経は互いに拮抗的に作用する。
自律神経は、原則として節前線維と節後線維の二本の神経線維により構成されている。大部分の器官を支配する交感神経は、節前線維からアセチルコリンを節後線維からはノルアドレナリンを伝達物質として放出する。交感神経の例外として、汗腺を支配する交感神経では節前線維・節後線維ともにアセチルコリンを放出する。また、副腎髄質を支配する交感神経系は節後線維が無く、節前線維が直接副腎髄質を支配している。
自律神経は、絶えずある程度の興奮状態を維持していて、支配器官に一定の刺激を与えている(持続支配)。
自律神経は意思の支配により興奮せず、意識的に機能調節はできない。
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