MENU
業界最安値、最高の講義、未来を切り拓く教育体験❕ クリック

第90回薬剤師国家試験 問47(基礎薬学) 心臓機能の調節

心臓機能の調節に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 洞房結節細胞膜は、副交感神経の興奮で脱分極する。
  2. 交感神経が興奮すると心筋のCa2電流が増し、心拍数の増加に伴ない活動電位の持続時間が短くなる。
  3. 房室興奮伝導速度は、副交感神経の興奮によって速くなる。
  4. 血圧が上昇すると、大動脈弓や頸動脈洞の圧受容器を介する反射で頻脈が起きる。
  5. 心臓を支配する自律神経中枢は、大脳皮質にある。

解答・解説

解答
2

解説
1 誤
洞房結節細胞膜は、副交感神経の興奮により細胞内のカリウムイオンが流出し、過分極状態となる。

2 正
交感神経が興奮すると、心筋のCa2電流が増大することで活動電位持続時間は短縮し、刺激伝導時間も速くなるため心拍数は増加する。

3 誤
房室興奮伝導速度は、副交感神経の興奮によって遅くなる。

4 誤
血圧が変動すると、頸動脈洞や大動脈弓の圧受容器を介した頸動脈洞反射、大動脈弓反射などにより反射的調節が行われる。血圧が上昇すると、血圧を正常化するために頸動脈洞反射、大動脈弓反射などによる反射で徐脈が起きる。

5 誤
心臓を支配する自律神経中枢は、心臓中枢といわれ、心臓促進中枢と心臓抑制中枢が存在する。心臓促進中枢は延髄網様体に存在し、心臓抑制中枢は延髄迷走神経背側核に存在する。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次