脳幹網様体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 延髄網様体は脊髄反射などの運動系の調節に関与するが、自律性反射の中枢としての機能はない。
- 知覚上行路には、脳幹網様体を経て、大脳皮質へ投射するものがある。
- 中脳網様体は大脳皮質の活動を高め、覚醒を保持する働きがあり、網様体賦活系とよばれる。
- 中脳網様体は、脳下垂体からの神経性分泌を調節する機能をもつ。
脳幹網様体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 正 4 誤解答・解説
2、3
1 誤
脊髄で行われる反射には、運動系に関する体性反射と自律性反射があるが、これらの反射のうち、運動系の調節に関与するのは中脳網様体であり、延髄網様体は関与しない。延髄網様体は、主に自律性反射の中枢として機能している。
脊髄を上行する知覚インパルスは、脳幹網様体に伝達され、最終的に大脳皮質に投射される。
中脳網様体は、大脳皮質の活性化に関与する上行性インパルスを大脳皮質に投影する際の中継点として働いており、大脳皮質の活動を高め、覚醒を保持する働きがあるため、網様体賦活系とよばれる。
脳下垂体からの神経性分泌を調節する機能を有するのは、視床下部である。
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