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第90回薬剤師国家試験 問135(改)

腸に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. センノシドは、腸内細菌によりレインアンスロンに変換され、ぜん動運動を亢進させる。
  2. ピコスルファートナトリウムは、ぜん動運動を亢進させるが、水分吸収阻害作用はない。
  3. ヒマシ油は、腸内で加水分解されると腸に対する刺激性を失い、瀉下作用がなくなる。
  4. カルメロースナトリウムは、腸内容物の水分量と容積を増大させることにより、ぜん動運動を亢進させる。
解答・解説

解答
1、4

解説
1 正
センノシドは、センナ、ダイオウ、アロエの有効成分であるアントラキノン配糖体であり、腸内細菌により活性化されレインアンスロンとなり、大腸の蠕動運動を亢進させる大腸刺激性下剤である。

2 誤
ピコスルファートナトリウムは、腸内細菌により加水分解を受け、活性型のジフェノール体となり大腸の蠕動運動を亢進作用を示すとともに水分吸収阻害作用を示す。

3 誤
ヒマシ油は、十二指腸でリパーゼによる加水分解を受け、リシノール酸とグリセリンとなる。このうち、リシノール酸が小腸を刺激して蠕動運動を促進することで瀉下作用を示し、グリセリンは粘滑作用を示す。

4 正
カルメロースナトリウムは、消化管ではほとんど吸収されず、同時服用の水により腸内で粘液性のコロイド液となり、便塊に浸透し腸内容物の水分量と容積を増大させる。その結果、腸壁に物理的な刺激を与え、蠕動運動を亢進させる。

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