HOME > 第87回薬剤師国家試験 > 第87回薬剤師国家試験 第87回薬剤師国家試験 問40(基礎薬学) 脂質 2023年2月10日 脂質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 トリアシルグリセロールは、エネルギー貯蔵体として重要である。 ミトコンドリア膜と細胞質膜の脂質の組成は、同じである。 ステロイドホルモンは、コレステロールから生合成される。 オレイン酸やリノール酸は、いずれも飽和脂肪酸である。 解答・解説 解答 1、3 解説 1 正 トリアシルグリセロールは、グリセロールに3つの脂肪酸がエステル結合したものであり、エネルギー貯蔵体として重要である。体内にエネルギーが不足すると、脂肪組織に蓄えられたトリアシルグリセロールを分解することによりエネルギーに変換する。 2 誤 ミトコンドリア膜と細胞質膜は共に脂質二重層であるが、構成する脂質の組成が異なる。いずれも膜脂質の主成分は、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホスファチジルエタノールアミンであるが、ミトコンドリアには、カルジオリピン(ジホスファチジルグリセロール)が含まれており、細胞膜には、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリンが含まれている。 3 正 ステロイドホルモンは、コレステロールから主に肝ミクロソームで生合成される。 4 誤 オレイン酸、リノール酸は共に2つの二重結合を有する不飽和脂肪酸である。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第87回薬剤師国家試験