染色体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ヒト細胞内の染色体DNAは、すべて環状構造をとっている。
- 染色体の主な構成要素は、DNAと転写因子である。
- 核分裂の際に、染色体は微小管と結合する。
- ヒストンの塩基性アミノ酸側鎖のアミノ基がアセチル化されると、ヒストンとDNAとの結合は弱くなる。
染色体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 正解答・解説
3、4
1 誤
ヒト細胞内の染色体DNAは、鎖状二重らせん構造である。なお、環状二重らせん構造をとるDNAはミトコンドリア、細菌に存在する。
染色体の主な構成要素は、DNAとヒストンたん白質である。
核分裂の際、微小管は染色体の動原体に結合し、染色体を細胞の両極に移動させる。
ヒストンは、塩基性アミノ酸(リシン、アルギニンなど)を多く含有する塩基性たん白質であり、DNA中の負に荷電したリン酸部分と強固に結合する。ヒストンの塩基性アミノ酸側鎖のアミノ基がアセチル化されると、ヒストンの正電荷が少なくなりDNA中の負に荷電したリン酸部分との結合が弱くなる。
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