心臓機能の調節に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- 洞房結節細胞膜は、副交感神経の興奮で脱分極する。
- 交感神経が興奮すると心筋のCa2+電流が増し、心拍数の増加に伴ない活動電位の持続時間が短くなる。
- 房室興奮伝導速度は、副交感神経の興奮によって速くなる。
- 血圧が上昇すると、大動脈弓や頸動脈洞の圧受容器を介する反射で頻脈が起きる。
- 心臓を支配する自律神経中枢は、大脳皮質にある。
心臓機能の調節に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
解答 解説 2 正 3 誤 4 誤 5 誤解答・解説
2
1 誤
洞房結節細胞膜は、副交感神経の興奮により細胞内のカリウムイオンが流出し、過分極状態となる。
交感神経が興奮すると、心筋のCa2+電流が増大することで活動電位持続時間は短縮し、刺激伝導時間も速くなるため心拍数は増加する。
房室興奮伝導速度は、副交感神経の興奮によって遅くなる。
血圧が変動すると、頸動脈洞や大動脈弓の圧受容器を介した頸動脈洞反射、大動脈弓反射などにより反射的調節が行われる。血圧が上昇すると、血圧を正常化するために頸動脈洞反射、大動脈弓反射などによる反射で徐脈が起きる。
心臓を支配する自律神経中枢は、心臓中枢といわれ、心臓促進中枢と心臓抑制中枢が存在する。心臓促進中枢は延髄網様体に存在し、心臓抑制中枢は延髄迷走神経背側核に存在する。
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