脂質の代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ホスホリパーゼA2は、ホスファチジルコリン(PC)などのリン脂質の極性頭部(PCの場合にはコリン)とリン酸の間を加水分解し、ホスファチジン酸を生じる。
- アラキドン酸は、ホスホリパーゼCがアラキドン酸含有リン脂質を加水分解することで生じる。
- アラキドン酸は、ヒトにおけるプロスタグランジン類の前駆体である。
- アスピリンは、シクロオキシゲナーゼを阻害することでプロスタグランジン類の合成を抑制する。
脂質の代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 正解答・解説
3、4
1 誤
ホスホリパーゼA2は、ホスファチジルコリン(PC)などのグリセロリン脂質を構成するグリセロール骨格の2位の脂肪酸エステルを加水分解し、脂肪酸(アラキドン酸など)を遊離させる酵素である。なお、コリンとリン酸の間を加水分解し、ホスファチジン酸を生じる酵素は、ホスホリパーゼDである。
ホスホリパーゼA2がアラキドン酸含有リン脂質を加水分解することで生じる。
アラキドン酸は、ヒトのおけるプロスタグランジン(PG)及びロイコトリエン(LT)の前駆体となる。
アスピリンなどの酸性非ステロイド性抗炎症薬は、シクロオキシゲナーゼを阻害することでプロスタグランジン類の合成を抑制し、解熱作用、鎮痛作用などの薬理作用を発現する。
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