ヒトでのグリコーゲン代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- グリコーゲンにグリコーゲンホスホリラーゼが作用すると、グルコース1-リン酸が生成する。
- グリコーゲンホスホリラーゼの活性は、プロテインキナーゼCが触媒するリン酸化により調節される。
- グリコーゲンの多糖鎖の伸長には、UDP-D-グルコースが用いられる。
- グルカゴンは、肝臓でのグリコーゲン合成を促進する。
ヒトでのグリコーゲン代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 誤解答・解説
1、3
1 正
グリコーゲンからグルコースが生成する反応において、グリコーゲンホスホリラーゼが関与している。グリコーゲンホスホリラーゼは、グリコーゲンのα1→4結合の加リン酸分解を特異的に触媒し、グルコース1-リン酸を生成する。
グリコーゲンホスホリラーゼの活性は、プロテインキナーゼAが触媒するリン酸化により調節される。
グリコーゲンの合成は、D-グルコース 6-リン酸の生成から始まり、その後、D-グルコース-1-リン酸が生成され、ウリジン三リン酸(UTP)と反応し、ピロリン酸が脱離することでUDP-D-グルコースが生成する。UDP-D-グルコースにグリコーゲンシンターゼが作用すると、グリコーゲンの末端にUDP-D-グルコースのグルコース部分がグリコシド結合し、グリコーゲンが伸長される。
グルカゴンは、肝臓でのグリコーゲン分解を促進する。
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