血小板に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 血小板は、骨髄で幹細胞から分化した巨核球の細胞片である。
- 血小板は、コラーゲンに粘着すると活性化される。
- 粘着した血小板は、円板状から球状へと変形し、不可逆的な凝集を起こす。
- 活性化された血小板からは、血小板活性化因子(PAF)やトロンビンが放出される。
血小板に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 誤 4 誤解答・解説
1、2
1 正
血小板は、骨髄で多能性幹細胞から分化した巨核球の細胞質が細かく分離した細胞片である。
血管壁の破壊により内皮細胞が剥離すると、内皮細胞下組織であるコラーゲンが露出する。血小板が露出したコラーゲンに粘着すると活性化され、他の血小板との凝集反応を引き起こす。
粘着した血小板は、円板状から球状へと変形し、可逆的な凝集を起こす。
血小板が活性化されると、ADP、セロトニン、Ca2+などが放出されるが、血小板活性化因子(PAF)、トロンビンが放出されることはない。なお、PAFは、好塩基球や肥満細胞から遊離され、トロンビンは、血漿中に存在するプロトロンビンから生成する。
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