主要組織適合複合体(MHC)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- クラスⅡは、膜貫通タンパク質の重鎖(heavy chain)と、それに非共有結合したβ2ミクログロブリンからなる。
- クラスⅡは、マクロファージ、樹状細胞、B細胞などで発現している。
- クラスⅠとクラスⅡは、細胞外と細胞質のタンパク質抗原由来ペプチドをそれぞれ提示する。
- ヒトのMHCは、HLAともよばれ、その遺伝子は多型性を示す。
主要組織適合複合体(MHC)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 誤 4 正解答・解説
2、4
1 誤
膜貫通タンパク質の重鎖とそれに非共有結合したβ2ミクログロブリンで構成されるのは、クラスⅠMHCである。
クラスⅡMHCは、抗原提示細胞(マクロファージ、樹状細胞、B細胞など)に発現しており、外来性抗原ペプチド断片の提示に利用される。
クラスⅠMHCは、細胞質のタンパク質抗原由来ペプチドを提示する。また、クラスⅡMHCは、細胞外のタンパク質抗原由来ペプチドを提示する。
ヒトのMHCは、HLAともよばれ、その遺伝子は多型性を示すため、MHC遺伝子の違いが臓器移植における拒絶反応を誘導することがある。
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