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第93回薬剤師国家試験 問231(改) (医療薬学) 放射性医薬品

放射性医薬品に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。

  1. 過テクネチウム酸ナトリウム(核種:99mTc)注射液は、脳腫瘍及び脳血管障害の診断に用いられる。
  2. 塩化タリウム(核種:201Tl)注射液は、心筋シンチグラムによる心臓疾患の診断に用いられる。
  3. ヨウ化ナトリウム(核種:131I)カプセルは、甲状腺機能亢進症や甲状腺癌の治療に用いられる。
  4. 塩化インジウム(核種:111In)注射液は、副甲状腺疾患の診断に用いられる。
  5. 吸入用のキセノン(核種:133Xe)ガスは、咽頭癌の診断に用いられる。

解答・解説

解答
4、5

解説
1 正しい
99mTcは、血液脳関門を通過しないため、正常の脳組織にはほとんど分布しないが、脳腫瘍のような血液脳関門が障害された状態では、脳組織に高濃度に蓄積する。そのため、過テクネチウム酸ナトリウム(核種:99mTc)注射液は、脳腫瘍及び脳血管障害の診断に用いられる。

2 正しい
201Tlは、心筋などに集積する。そのため、塩化タリウム(核種:201Tl)注射液は、心臓疾患の診断に用いられる。

3 正しい
131Iは、甲状腺に集積し、β線を放出する。そのため、ヨウ化ナトリウム(核種:131I)カプセルは、甲状腺機能亢進症や甲状腺癌の治療に用いられる。

4 誤っている
111Inは、トランスフェリンと結合し、骨髄に集積する。そのため、塩化インジウム(核種:111In)注射液は、再生不良性貧血などの骨髄疾患の診断に用いられる。

5 誤っている
吸入用のキセノン(核種:133Xe)ガスは、脳局所血流量の診断、肺の換気機能検査に用いられる。

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