細胞周期と細胞死に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- S期進行前にDNA損傷を受けた細胞は、G1期で細胞周期が停止する。
- アポトーシスは、核の断片化を伴わない細胞死のことである。
- 細胞死は、正常な個体発生のために必須の現象である。
- S期の進行は、コルヒチンで阻害される。
◉関連問題を解いて理解を深めよう
細胞周期と細胞死に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 誤解答・解説
1、3
1 正
細胞周期は、G1期→S期→G2期→M期に分けられ、S期はDNA合成期、M期は細胞質分裂期であり、G1期、G2期はそれぞれS期、M期に入るための準備期に該当する。S期進行前にDNA損傷を受けた細胞は、G1期で細胞周期が停止する。
細胞死は、形態学的見地からアポトーシスとネクローシスに大別される。アポトーシスは、生理的条件下において細胞自らの判断により引き起こされる遺伝子に支配された細胞死であり、不要になった細胞や有害となる細胞を除去する役割を果たしている。アポトーシスでは、DNAを中心とするクロマチンの凝集、核の断片化が認められる。
細胞死の中でもアポトーシスは、正常な個体発生のために必須の現象である。
コルヒチンは、微小管と結合することでM期を阻害する。
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