強心配糖体に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
- 心筋細胞膜のNa+/ Ca2+交換系を直接抑制し、心筋細胞内Ca2+濃度を増加させる。
- 房室伝導時間を短縮し、心電図上PR間隔を短縮する。
- 心拍数を減少させるので、発作性上室性頻脈の治療に用いられる。
- 心室筋の自動性を高めるので、副作用として心室性期外収縮を起こす。
- 低K+血症を起こす利尿薬との併用により、ジギタリス中毒が増強される。
強心配糖体に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤っている 3 正しい 4 正しい 5 正しい解答・解説
1、2
1 誤っている
強心配糖体は、心筋細胞膜のNa+,K+–ATPaseを阻害し、間接的に細胞膜のNa+/ Ca2+交換系を抑制することにより心筋細胞内Ca2+濃度を増加させる。
強心配糖体は、房室伝達抑制作用を有するため、房室伝導時間を延長し、心電図上のPR間隔を延長する。
強心配糖体は、迷走神経刺激作用により、心房の心拍数を減少させるため、発作性上室性頻脈の治療に用いられる。
強心配糖体は、心室筋の自動性を高めるため、副作用として心室性期外収縮を起こすことがある。
低K+血症により、強心配糖体のNa+,K+–ATPase阻害作用が増強されるため、強心配糖体と低K+血症を起こす利尿薬を併用することにより、ジギタリス中毒が増強されることがある。
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