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第95回薬剤師国家試験 問132(改)(医療薬学) 心不全治療薬 

心不全治療薬に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。

  1. エナラプリルは、アンギオテンシンⅠからアンギオテンシンⅡへの変換反応を阻害し、心臓への後負荷を軽減させる。
  2. ミルリノンは、ホスホジエステラーゼⅢを阻害して心筋細胞内サイクリックAMP(cAMP)を増加させ、心収縮力を増大させる。
  3. カルペリチドは、心房性ナトリウム利尿ペプチド受容体を介して利尿作用を発現する。
  4. カルベジロールは、アドレナリンβ1受容体を選択的に遮断し、心筋の酸素消費を抑制する。
  5. ジゴキシンは、Na,K-ATPaseを阻害し、心拍数及び心収縮力を増加させる。

解答・解説

解答
4、5

解説
1 正しい

エナラプリルは、アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬であり、アンギオテンシンⅠからアンギオテンシンⅡへの変換を阻害し、血管拡張作用を示すため、心臓への後負荷を軽減させる。

2 正しい
ミルリノンは、ホスホジエスラーゼ(PDE)Ⅲを選択的に阻害し、細胞内サイクリックAMPを増加させ、心収縮力を増強させる。

3 正しい
カルペリチドは、遺伝子組換えα型ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)であり、血管平滑筋のANP受容体に結合し、膜結合型グアニル酸シクラーゼを活性化させて細胞内サイクリックGMP(cGMP)を増加させ、血管拡張作用及び利尿作用を発現する。

4 誤っている
カルベジロールは、αβ受容体遮断薬であり、心筋の酸素消費量を抑制するため、虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全の治療に用いられる。

5 誤っている
ジゴキシンは、心筋細胞のNa,K-ATPaseを阻害し、心収縮力を増強させるが、心拍数は減少させる。

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