アレルギー(過敏症)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- I型は、抗原が肥満細胞表面のIgEを架橋(クロスリンク)する体液性免疫反応である。
- Ⅱ型は、細胞表面の抗原に結合するIgMが主な原因であり、自己免疫性溶血性貧血などの疾患が知られている。
- Ⅲ型は、IgGやIgMなどが抗原と結合して生じた免疫複合体が腎臓、関節や皮膚などに沈着することが原因となる。
- Ⅳ型は、感作されたB細胞と抗原との相互作用に起因する細胞性免疫反応である。
アレルギー(過敏症)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 誤解答・解説
1、3
1 正
I型アレルギー反応は、抗原が肥満細胞、好塩基球表面のIgEを架橋(クロスリンク)すると、細胞内にシグナルが発生し、ヒスタミンなどのケミカルメディエーターが遊離する体液性免疫反応である。
Ⅱ型アレルギー反応は、細胞表面の抗原に結合するIgGが主な原因であり、補体系の活性化を介して細胞障害が起こる。Ⅱ型アレルギーが関与する疾患として、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病などの疾患が知られている。
Ⅲ型アレルギー反応は、IgGやIgMなどが抗原と結合して生じた免疫複合体が腎臓、関節や皮膚などに沈着することが原因となる。Ⅱ型アレルギーが関与する疾患として、急性糸球体腎炎、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの疾患が知られている。
Ⅳ型は、抗原とT細胞の相互作用により生じる細胞性免疫である。
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