ヒトのゲノムに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 体細胞には、44本の常染色体と2本の性染色体がある。
- タンパク質をコードするヒトの遺伝子数は2万〜3万であり、体内で実際につくられるタンパク質の種類もこの数を超えない。
- DNAメチル化状態などの親細胞の塩基配列以外の情報(エピジェネティック情報)は、娘細胞に伝わらない。
- 一塩基多型(SNP)は、個人の識別や個別化医療などに有用であり、遺伝子機能に影響するものもある。
ヒトのゲノムに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 正解答・解説
1、4
1 正
正常ヒト体細胞(二倍体細胞)に含まれる染色体は46本であり、44本(22対)の常染色体と2本の性染色体が存在する。
ヒトにおいて、ゲノムDNAに含まれる遺伝子数は約2〜3万であり、体内で実際に作られるタンパク質の種類はゲノムDNAに含まれる遺伝子数よりも多い。
エピジェネティック情報は、娘細胞にも伝達される。
一塩基多型(SNP)は、個体のゲノム塩基配列中に一塩基の変異した多様性が集団内で1%以上の頻度で認められる塩基配列の異なる部分のことである。ヒトでは500〜1,000塩基に1つ程度SNPが存在しており、人間の遺伝的な個性を形成している。
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