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第88回薬剤師国家試験 問47(基礎薬学) 血小板の特徴

血小板に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 血小板は、骨髄で幹細胞から分化した巨核細胞の細胞片である。
  2. 血小板は、コラーゲンに粘着すると活性化される。
  3. 活性化された血小板からは、血小板活性化因子(PAF)やトロンビンが放出される。
  4. 粘着した血小板は、円板状から球状へと変形し、非可逆的な凝集を起こす。

解答・解説

解答
1、2 

解説
1 正
血小板は、骨髄で多能性幹細胞より分化した巨核球の細胞質が細かく分離することにより産生される。

2 正
血管壁が障害されると、血管内皮細胞下組織であるコラーゲンが漏出する。この漏出したコラーゲンに血小板が粘着すると、活性化され、他の血小板との凝集反応を引き起こす。

3 誤
活性化された血小板からは、ADP、セロトニン、Ca2、血液凝固因子Ⅴ、Ⅷなどが放出されるが、血小板活性化因子(PAF)、トロンビンが放出されることはない。なお、PAFは、好塩基球、好酸球、マクロファージ、肥満細胞、血管内皮細胞などが刺激に応じて産生する物質であり、トロンビンは、血液中に存在するプロトロンビンが分解されることで生成される。

4 誤
粘着した血小板は、円板状から球状へと変化し、凝集を起こす。この凝集は可逆的であり、凝集した血小板同士を引き離すことが可能である。

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