消化器系に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 副交感神経刺激により、粘液性の唾液分泌が著しく増加する。
- 胃底腺は胃体部にあり、主細胞から胃酸を分泌する。
- 膵液は炭酸水素ナトリウム及び多くの酵素を含む分泌液で、総胆管から十二指腸へ分泌される。
- 胆汁は肝臓でつくられて胆のうに貯蔵され、十二指腸へ分泌される。
消化器系に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 正解答・解説
3、4
1 誤
交感神経、副交感神経ともに興奮すると唾液の分泌が亢進するが、交感神経が興奮すると粘稠性の唾液が分泌され、副交感神経が興奮すると漿液性の唾液が分泌される。
胃底腺は、胃体部と胃底部に存在する胃腺である。胃底腺には主細胞、壁細胞、副細胞が存在し、それぞれペプシノーゲン、胃酸(塩酸)、粘液を分泌する。
膵液は炭酸水素ナトリウムと多くの酵素(トリプシン、キモトリプシンなど)を含む分泌液であり、膵臓から膵管を介して総胆管に移行し、十二指腸へ分泌される。なお、膵液に含まれる炭酸水素ナトリウムは、胃酸により酸性に傾いた十二指腸のpHを高くすることで、膵臓からの酵素の活性を高める作用がある。
胆汁は肝臓で生合成され、その後胆嚢に貯蔵される。胆嚢に貯蔵された胆汁は、必要に応じて総胆管を経て十二指腸に分泌され、脂溶性物質の吸収を促進する。
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