呼吸器の構造と機能に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
- 肺は左右対称の臓器で、それぞれ3葉ずつからなる。
- 肺胞表面は界面活性物質で覆われているために表面張力が減少しており、肺胞の膨張のためのエネルギー消費を少なくする効果がある。
- 血漿中の炭酸水素イオンは、肺において炭酸脱水酵素により速やかに二酸化炭素となり呼気中に排泄される。
- 肺への血液は、大動脈から分枝した肺動脈から供給される。
- 肺の膨張、収縮は横隔膜などの骨格筋の収縮・弛緩によって受動的に起こる。
呼吸器の構造と機能に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正しい 3 正しい 4 誤っている 5 正しい解答・解説
1、4
1 誤っている
肺は左右非対称の臓器であり、右が上葉、中葉、下葉の3葉、左が上葉、下葉の2葉に区分されている。
肺胞表面は界面活性物質で覆われており表面張力が減少しているため、呼気時(肺胞から空気が出ていった状態)における過剰な肺胞の収縮が抑制されている。そのため、吸気により肺が膨張する際のエネルギー消費量が少なくなっている。
血液中の二酸化炭素は、大部分が炭酸水素イオンの形で運搬されており、肺に到達すると炭酸脱水酵素により速やかに二酸化炭素となり呼気中に排泄される。
肺への血液は、右心室からの肺動脈から供給される(肺動脈は大動脈から分枝したものではない)。
肺は能動的に働かず、肋間筋と横隔膜の運動により膨張、収縮している。
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