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第88回薬剤師国家試験 問56(基礎薬学) 糖代謝に関与するホルモン

糖代謝に関与するホルモンの作用に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

  1. 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、副腎皮質でのグルココルチコイドやミネラルコルチコイドの産生を促進する。
  2. グルココルチコイドは、糖新生に関与する酵素の遺伝子の転写を活性化させることにより血糖値を上昇させる。
  3. グルカゴンは、プロテインキナーゼCの活性化を介してアデニル酸シクラーゼ活性を上昇させる。
  4. グルカゴンは、肝臓での糖新生を促進する。

解答・解説

解答
3 

解説
1 正しい
 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は、下垂体前葉から分泌されるホルモンであり、副腎皮質に作用することによりグルココルチコイド(糖質コルチコイド)、ミネラルコルチコイド(鉱質コルチコイド)の産生を促進する。

2 正しい
 グルココルチコイド(糖質コルチコイド)は、細胞内受容体に作用することで糖新生に関与する酵素の遺伝子の転写を活性化することで血糖値を上昇させる。

3 誤っている
 グルカゴンは、肝臓に存在するグルカゴン受容体(Gsタンパク質共役型受容体)に作用し、アデニル酸シクラーゼを活性化し、細胞内cAMPを上昇させる。その結果、プロテインキナーゼAが活性化されることでホスホリラーゼの活性が促進し、肝臓での糖新生が促進される。

4 正しい
 解説3参照

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