酵素と酵素反応に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 動物細胞由来の酵素には、反応の至適pHが酸性のものがある。
- インスリンは、前駆体がタンパク質分解酵素により切断されて生じる。
- Michaelis定数 (KM)が大きいほど酵素と基質の親和性は高い。
- 基質の濃度が高くなると、活性が阻害される酵素がある。
酵素と酵素反応に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
解答 解説 2 正しい 3 誤っている 4 正しい解答・解説
3
1 正しい
動物細胞由来の酵素は、一般に中性付近で活性が高いため、反応の至適pHは中性付近であることが多いが、酸性条件で活性が高くなる酵素(反応の至適pHが酸性の酵素)も存在する(例:胃の中で作用する酵素)。
インスリンの生合成過程では、前駆体であるプレプロインスリンがタンパク質分解酵素により分解されることでプロインスリンとなり、その後、さらにプロインスリンがタンパク分解酵素により分解されることでインスリンを生じる。
Michaelis定数 (KM)が大きいほど酵素と基質の親和性は低い。
基質の濃度を高めることで、基質が酵素の活性を阻害することがある(この現象を基質阻害という)。
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