日本薬局方における注射剤に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 非水性溶剤として、ダイズ油を用いることができる。
- 水性溶剤は、エンドトキシン試験法と発熱性物質試験法の両方に適合する。
- 等張化剤として、ホウ酸を加えることができる。
- 乳濁性注射剤は、製剤均一性試験法に適合する。
- 埋め込み注射剤には、通例、生分解性高分子化合物を用いる。
日本薬局方における注射剤に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答
1、5
解説
1 正
非水性溶剤として、ダイズ油などの植物油を用いることができる。
2 誤
水性溶剤は、皮内、皮下及び筋肉内投与のみに用いるものを除き、別に規定するもののほか、エンドトキシン試験に適合する必要がある。なお、エンドトキシン試験法の適用が困難な場合に、発熱性物質試験法を適用できる。
3 誤
ホウ酸は溶血毒性があるため、注射剤の等張化剤として用いられない。なお、ホウ酸は点眼剤の等張化剤として用いられる。
4 誤
乳懸性注射剤は、製剤均一性試験法に適合することと規定されていない。なお、注射剤のうち、製剤均一性試験法に適合する必要があるのは、用時溶解又は用時懸濁して用いる注射剤、埋め込み注射剤である。
5 正
埋め込み注射剤は、長期にわたる有効成分の放出を目的として、皮下、筋肉内などに埋め込み用の器具を用いるか、もしくは手術により適用する固形又はゲル状の注射剤である。埋め込み注射剤には、通例、生分解性高分子化合物(乳酸・グリコール酸共重合体など)を用いる。
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