67歳男性。身長167 cm、体重73 kg。近医で心臓弁膜症を指摘され、病院で心エコーの検査予定であった。真夏の午前中に庭の草むしりをしていたところ、 突然めまいと嘔吐が出現し、その場に倒れた。一緒に作業をしていた妻が救急車を要請し、救命救急センターに搬送された。問診・検査の結果、脳梗塞と診断された。倒れてからの時間経過は以下のとおりである。
8:50 草むしり中に転倒
10:00 救命救急センターに到着
10:25 緊急 MRI の実施
10:50 脳梗塞と診断
問 286(実務)
この患者の脳梗塞急性期に対する治療薬として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- アルガトロバン水和物
- アルテプラーゼ
- オザグレルナトリウム
- ダルテパリンナトリウム
- ヘパリンナトリウム

問 287(病態・薬物治療)
この患者に前問の治療薬を選択する際に、確認が必要なのはどれか。2つ選べ。
- 頭蓋内出血の有無
- 動脈血液ガス分析の結果
- 好中球数
- eGFR
- 脳梗塞の発症時刻
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