54歳女性。2年前に高血圧及びうっ血性心不全と診断され、以下の処方による薬物治療を受け、状態は安定していた。
昨日、食欲不振と吐き気を訴え受診し、緊急入院となった。ジゴキシンの血中濃度を測定したところ、2.2 ng/mLであった。持参薬確認のため薬剤師が面談したところ、鼻水が出て喉が痛いなど風邪気味の症状のため1週間前に近医を受診し、そこで処方された薬を服用しているとのことであった。
問274 (実務)
患者がこの1週間に服用していた薬物として最も可能性の高いのはどれか。1つ選べ。
- アセトアミノフェン
- クラリスロマイシン
- セフジニル
- リファンピシン
- レボフロキサシン水和物
問275 (薬剤)
この患者で起きている相互作用として可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
- CYP3A4によるリシノプリルの代謝が抑制された。
- CYP3A4によるジゴキシンの代謝が促進された。
- P-糖タンパク質によるリシノプリルの排泄が促進された。
- P-糖タンパク質によるジゴキシンの排泄が抑制された。
- 腸内細菌叢への影響によりジゴキシンの不活化が抑制された。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 第101回 問274〜275 […]