生体防御にかかわる細胞に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 白血球表面に存在する主要組織適合遺伝子複合体(MHC)の産物は、ヒトではHLA抗原とよばれる。
- 好中球は顆粒球の一種であり、抗体を産生して殺菌作用を示す。
- マクロファージは、細菌やウイルスを貪食したり、抗原提示細胞として働いたりする。
- 肝臓中のKupffer細胞は、異物に対して貪食作用を示す。
生体防御にかかわる細胞に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
解答 解説 2 誤っている 3 正しい 4 正しい解答・解説
2
1 正しい
主要組織適合遺伝子複合体(MHC)によりコードされるタンパク質をMHC抗原といい、ヒトではHLA抗原とよばれる。
顆粒球の一種である好中球は、貪食作用を有しており、生体内に侵入した抗原を細胞内に取り込み加水分解酵素(リゾチーム等)により消化、分解する。なお、抗体を産生するのはB細胞である。
マクロファージは貪食細胞であり、生体内に侵入した抗原を貪食して排除するとともに、抗原提示細胞としても働く。
血液中の単球が組織に移行し成熟するとマクロファージとなる。その際、肝臓に移行して成熟したものがKupffer細胞であり、異物に対して貪食作用を示す。
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