エネルギー代謝におけるケトン体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸及びアセトンは、ケトン体である。
- ケトン体は、TCA回路でアセチルCoAが欠乏すると生成する。
- ケトン体は、糖尿病で減少する。
- 肝臓で合成されたケトン体が、脳のエネルギー源となることがある。
エネルギー代謝におけるケトン体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 正解答・解説
1、4
1 正
ケトン体とは、アセチルCoAを原料として主に肝臓で生成されるアセト酢酸、アセトン、β-ヒドロキシ酪酸のことである。
脂肪酸がミトコンドリア内でβ酸化を受けると、アセチルCoAが生成される。通常、生成したアセチルCoAはオキサロ酢酸と縮合しクエン酸となりTCA回路で代謝される。しかし、糖代謝が低下している状態では、糖質由来のオキサロ酢酸が少なくなっており、脂肪由来のアセチルCoが増加するため、肝臓内でケトン体が生成する。よって、ケトン体はTCA回路でオキサロ酢酸が欠乏した場合に生成される。
糖尿病では、糖代謝が低下するため、ケトン体は増加する。
脳は、通常、グルコースからエネルギーを得るが、グルコースが利用できない状態では、ケトン体がエネルギー源となることがある。
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