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第89回薬剤師国家試験 問70(衛生薬学) エネルギー代謝

エネルギー代謝におけるケトン体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸及びアセトンは、ケトン体である。
  2. ケトン体は、TCA回路でアセチルCoAが欠乏すると生成する。
  3. ケトン体は、糖尿病で減少する。
  4. 肝臓で合成されたケトン体が、脳のエネルギー源となることがある。

解答・解説

解答
1、4

解説
1 正
ケトン体とは、アセチルCoAを原料として主に肝臓で生成されるアセト酢酸、アセトン、β-ヒドロキシ酪酸のことである。

2 誤
脂肪酸がミトコンドリア内でβ酸化を受けると、アセチルCoAが生成される。通常、生成したアセチルCoAはオキサロ酢酸と縮合しクエン酸となりTCA回路で代謝される。しかし、糖代謝が低下している状態では、糖質由来のオキサロ酢酸が少なくなっており、脂肪由来のアセチルCoが増加するため、肝臓内でケトン体が生成する。よって、ケトン体はTCA回路でオキサロ酢酸が欠乏した場合に生成される。

3 誤
糖尿病では、糖代謝が低下するため、ケトン体は増加する。

4 正
脳は、通常、グルコースからエネルギーを得るが、グルコースが利用できない状態では、ケトン体がエネルギー源となることがある。

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