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第89回薬剤師国家試験 問59(基礎薬学) 抗体

抗体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 抗体のH鎖定常領域に対する受容体を介して、食細胞は効率よく抗原を取り込むことができる。
  2. 免疫グロブリンのL鎖には、γ鎖又はμ鎖がある。
  3. IgEは、抗原と結合したのち、補体を活性化して炎症を起こす。
  4. 分泌型IgAは、粘膜面での微生物に対する防御反応に重要な役割を果たしている。

解答・解説

解答
1、4

解説
1 正
貪食細胞(マクロファージなど)には、その表面にIgGのH鎖定常領域に対する受容体が存在しており、IgGに結合した抗原を効率よく細胞内に取り込むことができる。このような作用をオプソニン作用という。

2 誤
免疫グロブリンのL鎖には、κ鎖又はλ鎖がある。なお、H鎖には、μ鎖、γ鎖、α鎖、ε鎖、δ鎖が存在しており、H鎖の種類により5つのクラス(IgM、IgG、IgA、IgE、IgD)に分類される。

3 誤
抗原と結合した後、補体を活性化して炎症を起こすのは、IgM、IgGである。

4 正
分泌型IgAは、分泌成分(SC)と結合しており、タンパク質分解酵素等の影響を受けにくく、粘膜面での微生物に対する防御反応に重要な役割を果たしている。

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