抗体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 抗体のH鎖定常領域に対する受容体を介して、食細胞は効率よく抗原を取り込むことができる。
- 免疫グロブリンのL鎖には、γ鎖又はμ鎖がある。
- IgEは、抗原と結合したのち、補体を活性化して炎症を起こす。
- 分泌型IgAは、粘膜面での微生物に対する防御反応に重要な役割を果たしている。
抗体に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 正解答・解説
1、4
1 正
貪食細胞(マクロファージなど)には、その表面にIgGのH鎖定常領域に対する受容体が存在しており、IgGに結合した抗原を効率よく細胞内に取り込むことができる。このような作用をオプソニン作用という。
免疫グロブリンのL鎖には、κ鎖又はλ鎖がある。なお、H鎖には、μ鎖、γ鎖、α鎖、ε鎖、δ鎖が存在しており、H鎖の種類により5つのクラス(IgM、IgG、IgA、IgE、IgD)に分類される。
抗原と結合した後、補体を活性化して炎症を起こすのは、IgM、IgGである。
分泌型IgAは、分泌成分(SC)と結合しており、タンパク質分解酵素等の影響を受けにくく、粘膜面での微生物に対する防御反応に重要な役割を果たしている。
コメント