サイトカインに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- サイトカインの大部分は、それぞれ単一の生理活性を示す。
- インターフェロンγは、体液性免疫反応に関与するヘルパーT細胞誘導を促進する。
- インターロイキン4は、IgEの産生に重要な役割を果たしている。
- インターロイキン1や腫瘍壊死因子α(TNFα)は、炎症反応の誘導に重要な役割を果たしている。
サイトカインに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 正解答・解説
3、4
1 誤
サイトカインの特徴として、一つのサイトカインが多様な生理活性を示すことがある。また、異なるサイトカインが、同じ標的細胞に対して同一の作用を示すことがある。
インターフェロンγは、細胞性免疫反応に関与するヘルパーT細胞(Th1)の誘導を促進し、体液性免疫に関与するヘルパーT細胞(Th2)の誘導を抑制する。また、マクロファージ、キラーT細胞、NK細胞の活性化することで細胞性免疫に関与している。
インターロイキン4(IL-4)は、主にTh2より産生され、IgMからIgG、IgEへのクラススイッチ、産生に重要な役割を果たしている。
インターロイキン1は、リンパ球の活性化、サイトカイン産生を誘導するとともに、炎症反応を誘導する。また、腫瘍壊死因子α(TNFα)は、腫瘍細胞に対して障害作用を示すほか、白血球活性化作用、急性炎症性タンパク質の産生を促すことで炎症反応に関与している。
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