遺伝子工学に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
- 制限酵素は、特定のヌクレオチド配列を認識し、DNAを特異的な箇所で切断する。
- 遺伝子のクローニングに用いられるベクターの実体は、DNAである。
- リガーゼは、DNAを切断する酵素である。
- ヒトの肝臓のcDNAライブラリーには、ヒトゲノムDNAのほとんど全てに相当する配列が含まれている。
- クローン化遺伝子を発現させることによって宿主の中で合成されたポリペプチドを組換えタンパク質という。
遺伝子工学に関する記述のうち、誤っているのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正しい 3 誤っている 4 誤っている 5 正しい解答・解説
3、4
1 正しい
制限酵素とは、二本DNAの特定の塩基配列を認識して、ホスホジエステル結合を特異的な箇所で切断するエンドヌクレアーゼのことである。
ベクターとは、遺伝子のクローニング(組換えDNA実験)において、宿主に異種DNAを運搬するDNAのことである。
リガーゼは、DNA鎖の3′-OH基と5′-リン酸基を結合させる酵素である。
cDNAライブラリーは、mRNAを鋳型として逆転写酵素の作用により生成したcDNAをベクターに組み込んだ集合体であり、mRNAを鋳型としているため、イントロン配列を含まない。
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