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第88回薬剤師国家試験 問38(基礎薬学) 多糖類

 多糖類に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. デキストラン、ペクチン、キチンは、それぞれ多種類の糖からなるヘテロ多糖である。
  2. コンドロイチン硫酸は、N-アセチルガラクトサミンの硝酸エステルとグルコースが交互に結合している。
  3. アミロースはD-グルコースがα-1,4グリコシド結合した多糖であり、セルロースはD-グルコースがβ-1,4グリコシド結合した多糖である。
  4. 血液凝固阻止作用を有するヘパリンは、グルクロン酸、グルコサミン、イズロン酸を構成糖とする。

解答・解説

解答
3、4

解説
1 誤
多糖のうち、1種類の単糖から構成されている多糖をホモ多糖といい、2種類以上の単糖から構成されている多糖をヘテロ多糖という。デキストラン、ペクチン、キチンは、いずれもホモ多糖である。 デキストランはD-グルコース、ペクチンはD-ガラクツロン酸、キチンはN-アセチルグルコサミンから構成される多糖である。

2 誤
コンドロイチンは、D-グルクロン酸とN-アセチル-D-ガラクトサミンからなる多糖であり、この多糖を構成するガラクトサミンの4位と6位が硫酸エステルとなったものをコンドロイチン硫酸という。

3 正
アミロースは、植物の貯蔵多糖であるデンプン中に含有されており、D-グルコースがα-1,4グルコシド結合した多糖である。セルロースは植物の細胞壁の主成分であり、D-グルコースがβ-1,4グルコシド結合した多糖である。

4 正
ヘパリンは、グルクロン酸、グルコサミン、イズロン酸から構成される多糖のN-硫酸、N-アセチル、O-硫酸置換体であり、血液凝固阻止作用を示す。

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