多糖類に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- デキストラン、ペクチン、キチンは、それぞれ多種類の糖からなるヘテロ多糖である。
- コンドロイチン硫酸は、N-アセチルガラクトサミンの硝酸エステルとグルコースが交互に結合している。
- アミロースはD-グルコースがα-1,4グリコシド結合した多糖であり、セルロースはD-グルコースがβ-1,4グリコシド結合した多糖である。
- 血液凝固阻止作用を有するヘパリンは、グルクロン酸、グルコサミン、イズロン酸を構成糖とする。
多糖類に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 正 4 正解答・解説
3、4
1 誤
多糖のうち、1種類の単糖から構成されている多糖をホモ多糖といい、2種類以上の単糖から構成されている多糖をヘテロ多糖という。デキストラン、ペクチン、キチンは、いずれもホモ多糖である。 デキストランはD-グルコース、ペクチンはD-ガラクツロン酸、キチンはN-アセチルグルコサミンから構成される多糖である。
コンドロイチンは、D-グルクロン酸とN-アセチル-D-ガラクトサミンからなる多糖であり、この多糖を構成するガラクトサミンの4位と6位が硫酸エステルとなったものをコンドロイチン硫酸という。
アミロースは、植物の貯蔵多糖であるデンプン中に含有されており、D-グルコースがα-1,4グルコシド結合した多糖である。セルロースは植物の細胞壁の主成分であり、D-グルコースがβ-1,4グルコシド結合した多糖である。
ヘパリンは、グルクロン酸、グルコサミン、イズロン酸から構成される多糖のN-硫酸、N-アセチル、O-硫酸置換体であり、血液凝固阻止作用を示す。
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