第108回薬剤師国家試験　問238〜239　中毒／解毒薬

解答
１、４

解説
本症例では、尿を分析したところ覚醒剤及びその代謝物が検出されていることから、選択肢４（アンフェタミン）、選択肢１（フェニルアセトン）が検出されたと考えられる。なお、覚醒剤取締法における覚醒剤はアンフェタミンとメタンフェタミンであり、尿中の分析対象物は未変化体であるが、代謝物であるフェニルアセトンも検出される。

解答
２

解説
１　誤
プロクロルペラジンメシル酸塩注は、ドパミン受容体拮抗作用を有しており、統合失調症、術前・術後の悪心・嘔吐に用いられる。

２　正
ジアゼパム注は、GABA_A受容体の機能を高める作用を有しており、神経症における不安・興奮・抑うつ状態、覚醒剤による中枢興奮状態の抑制に用いられる。

３　誤
フェニトインナトリウム注は、Naチャネル遮断作用を有しており、てんかん発作重積症に用いられる。

４　誤
ロクロニウム臭化物注は、骨格筋N_M受容体遮断作用を有しており、麻酔時の筋弛緩、気管挿管時の筋弛緩を目的に用いられる。

５　誤
フルマゼニル注は、ベンゾジアゼピン受容体拮抗作用を有しており、ベンゾジアゼピン系薬剤による鎮静の解除及び呼吸抑制の改善に用いられる。