◉名称、化学構造
一般名:ドチヌラド
商品名:ユリス
◉分類
選択的尿酸再吸収阻害剤
高尿酸血症治療剤
◉効能・効果
- 痛風、高尿酸血症
【高尿酸血症の要因】
◉薬効薬理
腎臓における尿酸の再吸収に関与するトランスポーターであるURAT1を選択的に阻害することにより、糸球体でろ過された尿酸の尿中排泄を促進し、血中尿酸値を低下させる。
◉使用する際の注意
- 本剤は尿酸降下薬であり、痛風関節炎(痛風発作)発現時に血中尿酸値を低下させると痛風関節炎(痛風発作)を増悪させるおそれがある。本剤投与前に痛風関節炎(痛風発作)が認められた場合は、症状がおさまるまで、本剤の投与を開始しないこと。また、本剤投与中に痛風関節炎(痛風発作)が発現した場合には、本剤の用量を変更することなく投与を継続し、症状によりコルヒチン、非ステロイド性抗炎症剤、副腎皮質ステロイド等を併用すること。
- 本剤の薬理作用により特に投与初期に尿酸排泄量が増大することから、尿が酸性の場合には、患者に尿路結石及びこれに由来する血尿、腎仙痛等の症状を起こす可能性があるので、これを防止するため、水分の摂取による尿量の増加及び尿のアルカリ化をはかる。
- 他の尿酸排泄促進薬において重篤な肝障害が報告されていることから、本剤投与中は、定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察する。
◉相互作用
◉薬力学的相互作用の要因
- ピラジナミドの代謝物がURAT1による尿酸の再吸収を促進するため、本剤の作用が減弱する可能性がある。
- サリチル酸製剤は、尿酸の排泄を抑制するため、本剤の尿酸排泄促進に拮抗する可能性がある。
◉副作用
◉主な副作用
・痛風関節炎、関節炎、四肢不快感など
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