57歳男性。5時間前に左前胸部痛が突然出現し、2時間程続いたので近医を受診した。急性心筋梗塞の疑いがあり、心電図上、心室性期外収縮の頻発を認めたため、緊急措置としてリドカイン塩酸塩の筋肉注射を受けた。その後、救急病院に転送された。救急病院入院時の心電図検査で胸部誘導にST上昇が確認された。この患者の病態及び治療に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- クレアチンキナーゼ(CK)の総活性は、筋肉注射の影響を受ける。
- トロポニンTを測定したところ、高値を示した。
- 心エコー図で左心室の動きに、異常は認めなかった。
- 冠動脈内血栓溶解療法(PTCR)の適応も考えた
- リドカイン塩酸塩の静脈内投与を開始した。