免疫グロブリン分子に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 免疫グロブリン分子は2本のH鎖と2本のL鎖がジスルフィド結合しており、還元するとFab断片とFc断片に分割される。
- 免疫グロブリン遺伝子の組換えにより、免疫グロブリン分子可変領域のアミノ酸配列の多様性が生じる。
- 免疫グロブリン分子の5種類のクラスは、Fab断片の特異性により分類される。
- 免疫グロブリン分子と抗原は、疎水性相互作用、水素結合などの非共有結合により結合する。
免疫グロブリン分子に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 誤 4 正解答・解説
2、4
1 誤
免疫グロブリン分子は、2本のH鎖と2本のL鎖がジスルフィド結合しており、還元することでH鎖とL鎖に分離することができる。なお、タンパク分解酵素を用いて免疫グロブリンを分解するとFab断片とFc断片に分割される。
免疫グロブリンの可変領域のアミノ酸をコードする遺伝子群には、H鎖をコードするVH、DH、JH、L鎖をコードするVL、JLがある。抗体産生される過程でこれら可変領域をコードする遺伝子群の中から1つの遺伝子が選択され(例えばH鎖をコードする遺伝子の選択ではVH、DH、JHから1つずつ遺伝子が選択される)、それらが組合わさることにより遺伝子が再構築され、それによりアミノ酸配列の多様性が生じる。
免疫グロブリン分子にはIgA、IgD、IgE、IgG、IgMがあり、それらはH鎖定常部のアミノ酸配列の違いにより分類されている。
免疫グロブリン分子と抗原は、疏水性相互作用、水素結合、イオン結合などの非共有結合により結合する。
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