図に示す受動的ターゲティングを利用した製剤はどれか。1つ選べ。
- ドキシル®注 20 mg(ドキソルビシン塩酸塩)
- パルクス®注 5 µg(アルプロスタジル)
- オンパットロ®点滴静注 2mg/mL(パチシランナトリウム)
- アムビゾーム®点滴静注用 50 mg(アムホテリシン B)
- リメタゾン®静注2.5 mg(デキサメタゾンパルミチン酸エステル)

図に示す受動的ターゲティングを利用した製剤はどれか。1つ選べ。
解答 解説 2 誤 3 誤 4 誤 5 誤解答・解説
1
1 正
ドキシル®注 20 mgは、MPEG-DSPEで修飾された脂質二重層にドキソルビシン塩酸塩を封入したDDS製剤である。本剤は、MPEGの有する親水性により細網内皮系に異物として認識されにくい特徴を有し、血中循環時間の延長、腫瘍組織への選択的な滲出により抗腫瘍効果を発揮する。
パルクス®注 5 µgは微細な脂肪乳剤粒子中にプロスタグランジンE1を溶解したものであり、受動的ターゲッテイングを利用した製剤である。
オンパットロ®点滴静注 2mg/mLは、脂質ナノ粒子としてリン酸緩衝生理食塩水中に製剤化したものであり、トランスサイレチンタンパク質の主な産生場所である肝細胞へsiRNAの送達を可能にした製剤である。
アムビゾーム®点滴静注用 50 mgは、毒性軽減の目的から、アムホテリシンBをリポソームの脂質二分子膜中に封入した注射用凍結乾燥製剤である。
リメタゾン®静注2.5 mgは、デキサメタゾンパルミチン酸エステルをリピッドマイクロスフェアに封入した製剤である。
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