浮腫の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ネフローゼ症候群による浮腫では、血漿膠質浸透圧が上昇している。
- 腎炎による浮腫は、最初に顔面、眼瞼に顕著に表れる。
- 肝性浮腫は、上肢に顕著に表れる。
- 心性浮腫は、朝方に生じる場合が多い。
- 粘液水腫は、指圧で圧痕を残さない。
浮腫の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解答 解説 2 正 3 誤 4 誤 5 正解答・解説
2、5
1 誤
ネフローゼ症候群では、尿中にタンパク質が排泄されることにより、低アルブミン血症が誘発されるため、血漿膠質浸透圧が低下し浮腫を生じる。
腎炎による浮腫は、一般に顔面、眼瞼に認められる。
肝性の浮腫は、アルブミン合成能の低下による低アルブミン血症や門脈圧亢進により誘発される。肝硬変に伴う浮腫は、主に下肢浮腫や腹水として表れる。
心性浮腫は、うっ血性心不全により誘発され、夕方に強く認められる。
粘液水腫は、圧痕を残さない浮腫であり、皮下組織にグリコサミノグリカンが蓄積・沈着することで生じる。
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