HOME > 第106回薬剤師国家試験 > 第106回薬剤師国家試験 第106回薬剤師国家試験 問131 2023年1月2日 化学物質の主な有害作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 塩化ビニルモノマーは、膀胱がんを引き起こす。 フェニトロチオンは、近位尿細管細胞に蓄積して腎障害を引き起こす。 アスベストは、肺がんや悪性中皮腫の原因となる。 ベンジジンは、造血機能障害を引き起こす。 シアン化水素は、シトクロムオキシダーゼを阻害して細胞呼吸を停止させる。 解答・解説 解答 3、5 解説 1 誤 塩化ビニルモノマーは、シトクロムP450によりエポキシ化を受けエポキシドとなり、肝・胆道系がんを引き起こす。 2 誤 フェニトロチオンは、シトクロムP450により酸化的脱硫反応を受けオキソン体となり、アセチルコリンエステラーゼを阻害することで副交感神経症状、筋症状、中枢神経障害を引き起こす。 3 正 アスベストは、肺線維症、肺がんや悪性中皮腫の原因となる。 4 誤 ベンジジンは、膀胱がんを引き起こす。 5 正 シアン化水素は、細胞のミトコンドリアに存在するシトクロムオキシダーゼを阻害して内呼吸を停止させる。 Twitter Share Pocket Hatena LINE コピーする -第106回薬剤師国家試験