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第106回薬剤師国家試験 問117(理論問題) 免疫担当細胞

 免疫担当細胞に関する記述のうち、正しいのはどれか。2選べ。 

  1. B 細胞は骨髄で発生・分化し、抗体の遺伝子再編成を経た後、二次リンパ器官に移動して、成熟 B 細胞となる。
  2. 樹状細胞は、マクロファージと異なり、MHC クラスⅡによる抗原提示をしない。
  3. キラー T 細胞は、MHC クラスⅡにより提示された抗原を T 細胞受容体により認識し、細胞傷害活性を示す。
  4. ナチュラルキラー細胞は自然免疫系で働くリンパ球で、細胞傷害活性を示すだけでなく、インターフェロンγ(IFN-γ)を産生する。
  5. CD8分子を表面に有する成熟 T 細胞は、産生する特徴的なサイトカインの特性により、Th1細胞、Th2細胞、Th17細胞に分類される。

解答・解説

解答
1、4

解説
1 正
B細胞は、骨髄で発生・分化し、抗体の遺伝子再編成を経た後、最終的には血液を通じて二次リンパ器官に移動して成熟が完了する。

2 誤
抗原提示細胞(樹状細胞、マクロファージなど)は、MHCクラスⅡと外来抗原ペプチド複合体を細胞表面に発現させ、ヘルパーT細胞に抗原を提示する。

3 誤
キラー T 細胞(細胞傷害性T細胞)は、MHC クラスⅠにより提示された抗原を T 細胞受容体により認識し、細胞傷害活性を示す。

4 正
ナチュラルキラー(NK)細胞は自然免疫系を担当するリンパ球であり、ウイルス感染細胞や腫瘍細胞に対して細胞傷害活性を示すだけでなく、インターフェロンγ(IFN-γ)を産生し、マクロファージ、Th1細胞などの活性化を誘導する。

5 誤
CD8分子を細胞表面に有する成熟T細胞は、キラーT細胞である。なお、Th1細胞、Th2細胞、Th17細胞は、細胞表面にCD4分子を有している。

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