65歳男性。気管支ぜん息治療のため、処方1及び2による薬物療法を行なっていた。最近、喘息のコントロールが不良であり、検査の結果より、新たにデュピルマブを追加することとなった。
問1 本疾患及びその病態形成に関与する生体内反応に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 特異的IgE抗体に依存するアトピー型ぜん息と、特異的IgE抗体に依存しない非アトピー型ぜん息に分類される。
- 胸部聴診では、主に断続性ラ音が聴取される。
- アトピー型では、気道粘膜中の好酸球数は、健常人と比較して低値を示す。
- アセチルコリンを吸入させると、健常人より低濃度で気道収縮がみられる。
- 呼吸機能検査では、1秒量(FEV1.0)や1秒率(FEV1.0/FVC)の変化はほとんど認められないが、肺活量の低下が認められる。
問2 処方薬に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
- 処方1は、喘息症状が悪化した場合、1日2回使用することが可能である。
- 処方1は、吸入後にマウスピースを定期的に水洗いすることが望ましい。
- 処方2を使用するにあたり、前立腺肥大症に伴う排尿障害がないことを確認する必要がある。
- デュピルマブは、アトピー性皮膚炎を併発している患者に使用することができない。
- デュピルマブは、IL-4及びIL-13のシグナル伝達を阻害することにより抗炎症作用を示す。
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