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イーケプラ錠250mg/500mg(レベチラセタム)

名称

商品名:イーケプラ
一般名:レベチラセタム


剤形、規格

錠剤:250mg、500mg


構造


薬効分類

抗てんかん剤


薬効薬理・作用機序

レベチラセタムの作用
・神経終末のシナプス小胞たん白質2A(SV2A)と結合する
・N型Ca2+チャネル阻害する
・細胞内Ca2+の遊離抑制する
・GABA及びグリシン作動性電流に対するアロステリック阻害を抑制する
・神経細胞間の過剰な同期化を抑制する など

下田武

レベチラセタムは、各種受容体及び主要なイオンチャネルとは結合しないとされてます。


適応症、服用方法、使用方法

・てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)
・他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法

<成人>
通常、成人にはレベチラセタムとして1日1000mgを1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により1日3000mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として1000mg以下ずつ行うこと。

<小児>
通常、4歳以上の小児にはレベチラセタムとして1日20mg/kgを1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により1日60mg/kgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として20mg/kg以下ずつ行うこと。ただし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ用法・用量を用いること。

下田武

腎機能障害患者に投与する場合には、クレアチニンクリアランスに応じて投与量を調節する必要があります。また、重度の肝機能障害患者に対して投与する場合には少量から投与するなど慎重に投与する必要があります。


使用できない場合(禁忌)

本剤の成分又はピロリドン誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者


使用するにあたっての注意事項

1.連用中における投与量の急激な減量ないし投与中止により、てんかん発作の増悪又はてんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、少なくとも2週間以上かけて徐々に減量するなど慎重に行うこと。

2.眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

3.易刺激性、錯乱、焦燥、興奮、攻撃性等の精神症状があらわれ、自殺企図に至ることもあるので、本剤投与中は患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。

4.患者及びその家族等に攻撃性、自殺企図等の精神症状発現の可能性について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。

5.小児患者の部分発作に対する単剤療法に関する臨床試験は国内・海外ともに行われていないことから、小児患者の部分発作に対する単剤療法に本剤を使用する場合、特に投与開始時には患者の状態を十分に観察すること。


副作用

<主な副作用>
鼻咽頭炎、傾眠、頭痛、浮動性めまい、臨床検査値異常、下痢、便秘、体重減少 など

<重大な副作用>
1.中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
2. 薬剤性過敏症症候群
3. 重篤な血液障害
4. 肝不全、肝炎
5. 膵炎

6. 攻撃性、自殺企図
7. 横紋筋融解症
8. 急性腎障害
9. 悪性症候群


(注意事項)
作成日時の時点における医薬品情報を使用して作成しております。
医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。

ムコダイン錠250mg/500mg(カルボシステイン)

名称

商品名:ムコダイン
一般名:カルボシステイン


剤形、規格

錠:250、500 mg


構造


薬効分類

気道粘膜調整・粘膜正常化剤


薬効薬理・作用機序

・作用部位
気道、鼻腔、副鼻腔及び中耳の上皮粘膜、粘液腺などに作用

・作用機序
カルボシステインは、粘液の構成成分のバランスを改善(シアル酸/フコース比を改善(シアル酸:増加、フコース:低下)し、障害された粘膜上皮を正常化することにより粘液線毛輸送能を改善することで、喀痰の喀出、慢性副鼻腔炎の鼻汁の排泄、滲出性中耳炎の中耳貯留液の排泄を促進する。

<気道に対する作用>
①粘液構成成分調整作用
②杯細胞過形成抑制作用
③気道炎症抑制作用
④粘膜正常化作用

<副鼻腔に対する作用>
粘液線毛輸送能改善作用
粘膜正常化作用

<中耳に対する作用>
①粘液線毛輸送能改善作用
②粘膜正常化作用
③中耳貯留液排泄促進作用
④炎症抑制作用

下田武

カルボシステインは、粘液構成成分調整作用以外にも、炎症抑制作用、粘膜正常化作用、中耳貯留液排泄促進作用を有するため、上気道炎、急性気管支炎、慢性副鼻腔炎によく用いられます。
また、シロップ、DSは、小児の滲出性中耳炎に対して、中耳貯留液の排液を目的として使用されます。


適応症、服用方法、使用方法

・下記疾患の去痰
上気道炎(咽頭炎、喉頭炎)、急性気管支炎、気管支喘息、慢性気管支炎、気管支拡張症、肺結核
・慢性副鼻腔炎の排膿
カルボシステインとして、通常成人1回500mgを1日3回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。


使用できない場合(禁忌)

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者


副作用

<主な副作用>
食欲不振、下痢、腹痛、発疹 など

<重大な副作用>
1 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死症

2 肝機能障害、黄疸
3 ショック、アナフィラキシー様症状 


(注意事項)
作成日時の時点における医薬品情報を使用して作成しております。
医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。

ステロイド外用剤の強さと適切な使用法

ステロイド外用剤は抗炎症作用と血管収縮機能の強さにより5つのクラス(ストロンゲスト、ベリーストロング、ストロング、マイルド(ミディアム)、ウィーク)に分類されている。ステロイド外用剤は、症状の強さ及び使用部位により適切なものを選択する必要がある。


皮疹の重症度と外用薬の選択

・最重症
強い炎症を伴う皮疹が体表面積の30%以上
2歳未満:ストロング以下
2〜12歳:ベリーストロング以下
13歳以上:ベリーストロング以下
・重症
強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%以上、30%未満
2歳未満:ストロング以下
2〜12歳:ベリーストロング以下
13歳以上:ベリーストロング以下
・中等症
強い炎症を伴う皮疹が体表面積の10%未満
2歳未満:マイルド(ミディアム)以下
2〜12歳:ストロング以下
13歳以上:ベリーストロング以下
・軽症
面積にかかわらず軽度の皮疹のみ
全年齢において、ステロイドを含まない外用剤を選択する。

※ベリーストロングを使用しても症状が改善しない場所には、ストロンゲストのステロイド外用剤の使用を検討する。


ステロイド外用剤部位別吸収率

前腕屈側部の吸収率を1とした場合の、体の各部位における吸収率
陰嚢:42
顎:13
前額部:6
腋窩:3.6
頭部:3.5
背部:1.7
前腕背面:1.1
前腕前面:1
手掌:0.83
足裏:0.42

顔面は高い薬剤吸収率を示すことから、原則としてマイルド(ミディアム)以下のステロイド外用剤を選択する。また、腋窩、陰嚢も薬剤吸収率が高いため、副作用を起こさないように注意しながらステロイド外用剤を使用する必要がある。


ステロイド外用剤の適量について

5gチューブで人差指(第二指)の先端から第1関節まで軟膏を出すと、おおよそ0.5gとなる。ステロイド外用剤0.5 gは、成人の手のひら2枚分の使用量に該当するため、5gチューブ1本は手のひら20枚分の使用量に相当する。また、ローション剤においては、1円玉程度の大きさの量が成人の手のひら2枚分の使用量に該当する。

使用回数は1日2回(朝、夕)を原則とし、症状が軽減したら、1日1回に使用回数を減らし、さらに隔日投与、3日に1回と使用回数を減らしていく。

長期使用試験結果より、通常の成人患者に1日5gないし10g程度の初期用量で開始し、症状に合わせて漸減する使用法であれば3ヶ月間使用しても、一過性の副腎機能抑制が現れることがあるが、不可逆性の全身性の副作用は生じないとされている。


外用ステロイド剤:有効成分(商品名)

・ストロンゲスト
0.05% クロベタゾールプロピオン酸エステル
(デルモベート)
0.05% ジフロラゾン酢酸エステル
(ジフラール、ダイアコート)

・ベリーストロング
0.1% モメタゾンフランカルボン酸エステル
(フルメタ)
0.05% 酪酸プロピオン酸ベタメタゾン
(アンテベート)
0.05% フルオシノニド
(トプシム)
0.064% ベタメタゾンジプロピオン酸エステル
(リンデロン DP)
0.05% ジフルプレドナート
(マイザー)
0.1% アムシノニド
(ビスダーム)
0.1% 吉草酸ジフルコルトロン
(テクスメテン、ネリゾナ)
0.1% 酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン
(パンデル)

・ストロング
0.3% プロピオン酸デプロドン
(エクラー)
0.1% プロピオン酸デキサメタゾン
(メサデルム)
0.12% デキサメタゾン吉草酸エステル
(ボアラ、ザルックス)
0.1% ハルシノニド
(アドコルチン)
0.12% ベタメタゾン吉草酸エステル
(ベトネベート、リンデロン V)
0.025% プロピオン酸ベクロメタゾン
(プロパデルム)
0.025% フルオシノロンアセトニド
(フルコート)

・マイルド(ミディアム)
0.3%吉草酸酢酸プレドニゾロン
(リドメックス)
0.1%トリアムシノロンアセトニド
(レダコート、ケナコルトA)
0.1%アルクロメタゾンプロピオン酸エステル
(アルメタ)
0.05%クロベタゾン酪酸エステル
(キンダベート)
0.1%ヒドロコルチゾン酪酸エステル
(ロコイド)

・ウィーク
0.5%プレドニゾロン
(プレドニゾロン) 

インヴェガ錠3mg、6mg、9mg(パリペリドン)

名称

商品名:インヴェガ
一般名:パリペリドン


剤形、規格

錠:3mg、6mg、9mg

下田武

本剤は、浸透圧を利用した放出制御システム(OROS)を応用した放出制御型徐放剤となっています。


構造


薬効分類

抗精神病薬


薬効薬理・作用機序

パリペリドンは、リスペリドンの活性代謝物であり、抗ドパミン作用及び抗セロトニン作用を示すことにより統合失調症の陽性症状及び陰性症状を改善する。


適応症、服用方法、使用方法

・統合失調症
通常、成人にはパリペリドンとして6mgを1日1回朝食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により1日12mgを超えない範囲で適宜増減するが、増量は5日間以上の間隔をあけて1日量として3mgずつ行うこと。


使用できない場合(禁忌)

1.昏睡状態の患者
[昏睡状態を悪化させるおそれがある。]

2.バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者
[中枢神経抑制作用が増強されることがある。]

3.アドレナリンを投与中の患者(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)

4.本剤の成分及びリスペリドンに対し過敏症の既往歴のある患者

5.中等度から重度の腎機能障害患者(クレアチニン・クリアランス50mL/分未満)[本剤の排泄が遅延し血中濃度が上昇するおそれがある。]


使用するにあたっての注意事項

1.投与初期、再投与時、増量時にα交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧があらわれることがあるので、低血圧があらわれた場合は減量等、適切な処置を行うこと。

2.眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

3.興奮、誇大性、敵意等の陽性症状を悪化させる可能性があるので観察を十分に行い、悪化がみられた場合には他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行うこと。

4.本剤の投与により、高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいはその危険因子を有する患者については、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。

5.低血糖があらわれることがあるので、本剤投与中は、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状に注意するとともに、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。

6.本剤の投与に際し、あらかじめ上記4.及び5.の副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、高血糖症状(口渇、多飲、多尿、頻尿等)、低血糖症状(脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等)に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう指導すること。

7.抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意すること。


副作用

<主な副作用>
血中プロラクチン増加、統合失調症の悪化、体重増加、錐体外路障害、便秘など

<重大な副作用>
1. 悪性症候群(Syndrome malin)
2. 遅発性ジスキネジア
3. 麻痺性イレウス
4. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
5. 肝機能障害、黄疸
6. 横紋筋融解症
7. 不整脈
8. 脳血管障害
9. 高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡
10. 低血糖
11. 無顆粒球症、白血球減少
12. 肺塞栓症、深部静脈血栓症
13. 持続勃起症


体内動態

最高血中濃度到達時間:24時間後
半減期:20〜23時間


飲み合わせ(相互作用)

<併用禁忌>
・アドレナリン(アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)
臨床症状・措置方法
アドレナリンの作用を逆転させ、血圧降下を起こすことがある。
機序・危険因子
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される。

<併用注意>
・中枢神経抑制剤
(バルビツール酸誘導体等)
臨床症状・措置方法
相互に作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
本剤及びこれらの薬剤の中枢神経抑制作用による。

・ドパミン作動薬
臨床症状・措置方法
相互に作用を減弱することがある。
機序・危険因子
本剤はドパミン遮断作用を有していることから、ドパミン作動性神経において作用が拮抗する可能性がある。

・降圧薬
臨床症状・措置方法
降圧作用が増強することがある。
機序・危険因子
本剤及びこれらの薬剤の降圧作用による。

・アルコール
臨床症状・措置方法
相互に作用を増強することがある。
機序・危険因子
アルコールは中枢神経抑制作用を有する。

・カルバマゼピン
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が低下することがある。
機序・危険因子
本剤の排泄、代謝を促進し、吸収を低下させる可能性がある。

・バルプロ酸
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇することがある。
機序・危険因子
機序不明


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ロナセン錠2mg、4mg、8 mg/散2%(ブロナンセリン)

名称

商品名:ロナセン
一般名:ブロナンセリン


剤形、規格

錠:2mg、4mg、8mg
散:2%


構造


薬効分類

抗精神病剤


薬効薬理・作用機序

ブロナンセリンは、ドパミンD2受容体及びセロトニン5-HT2A受容体に対して強い遮断作用を示すことにより統合失調症の陽性症状及び陰性症状を改善する。

下田武

ブロナンセリンは他のSDAに比べ、ドパミンD2受容体拮抗作用が強いため、ドパミン−セロトニン遮断薬(DSA)と呼ばれることもあります。また、アドレンリンα1受容体、ヒスタミンH1受容体、ムスカリン性M1受容体との親和性が低いとされています。


適応症、服用方法、使用方法

・統合失調症
通常、成人にはブロナンセリンとして1回4mg、1日2回食後経口投与より開始し、徐々に増量する。
維持量として1日8〜16mgを2回に分けて食後経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は24mgを超えないこと。

下田武

本剤は空腹時に服用すると吸収が低下し、作用が減弱することがあるため、食後に服用するよう指導する必要があります。


使用できない場合(禁忌)

1.昏睡状態の患者
〔昏睡状態が悪化するおそれがある。〕

2.バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者
〔中枢神経抑制作用が増強される。〕

3.アドレナリンを投与中の患者
(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)

4.アゾール系抗真菌剤(外用剤を除く)(イトラコナゾール、ボリコナゾール、ミコナゾール、フルコナゾール、ホスフルコナゾール)、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル、インジナビル、ロピナビル・リトナビル配合剤、ネルフィナビル、サキナビル、ダルナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル)、テラプレビル、コビシスタットを投与中の患者

5.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者


使用するにあたっての注意事項

1.眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

2.興奮、誇大性、敵意等の陽性症状を悪化させる可能性があるので観察を十分に行い、悪化がみられた場合には他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行うこと。

3.本剤は肝酵素により代謝を受けやすく、血中濃度が大幅に上昇するおそれがあるため、CYP3A4を強く阻害する薬剤(アゾール系抗真菌剤、HIVプロテアーゼ阻害剤)を投与中の患者に本剤を投与しないこと。また、それ以外でも肝障害のある患者、高齢者、CYP3A4阻害作用を有する薬剤を併用している患者では、血中濃度が高くなる可能性があるので、観察を十分に行い慎重に投与すること。

4.本剤の投与により血糖上昇が認められており、また、類薬において高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるとの報告があるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいはその危険因子を有する患者については、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。

5.本剤の投与に際し、あらかじめ上記(4)の副作用が発現するおそれがあることを、患者及びその家族に十分説明し、口渇、多飲、多尿、頻尿等の異常に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、医師の診察を受けるよう、指導すること。

6.抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意すること。


副作用

<主な副作用>
振戦、運動緩慢、流涎過多等のパーキンソン症候群、アカシジア、不眠、プロラクチン上昇、ジスキネジア、眠気、不安・焦燥感・易刺激性 など

<重大な副作用>
1. 悪性症候群(Syndrome malin)
2. 遅発性ジスキネジア
3. 麻痺性イレウス
4. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
5. 横紋筋融解症
6. 無顆粒球症、白血球減少
7. 肺塞栓症、深部静脈血栓症
8. 肝機能障害

<重大な副作用(類薬)>
高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡


飲み合わせ(相互作用)

<併用禁忌>
・アドレナリン
(アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)
臨床症状・措置方法

アドレナリンの作用を逆転させ、重篤な血圧降下を起こすことがある。
機序・危険因子
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β-受容体の刺激剤であり、本剤のα- 受容体遮断作用により、β-受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される。

・CYP3A4を強く阻害する薬剤
(アゾール系抗真菌剤、イトラコナゾール、ボリコナゾール、ミコナゾール、フルコナゾール、ホスフルコナゾール)
・HIVプロテアーゼ阻害剤
(リトナビル、インジナビル、ロピナビル・リトナビル配合剤、ネルフィナビル、サキナビル、ダルナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル)
・テラプレビル
・コビシスタット
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。
機序・危険因子
本剤の主要代謝酵素であるCYP3A4を阻害するため、経口クリアランスが減少する可能性がある。

<併用注意>
・アルコール
臨床症状・措置方法
相互に作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
本剤及びこれらの薬剤等の中枢神経抑制作用による。

・ドパミン作動薬
(レボドパ製剤、ブロモクリプチン等)
臨床症状・措置方法
相互に作用が減弱することがある。
機序・危険因子
本剤はドパミン受容体遮断作用を有していることから、ドパミン作動性神経において、作用が拮抗することによる。

・降圧薬
臨床症状・措置方法
降圧作用が増強することがある。
機序・危険因子
本剤及びこれらの薬剤の降圧作用による。

・エリスロマイシン
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがあるので、観察を十分に行い、必要に応じて減量するなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
本剤の主要代謝酵素であるCYP3A4を阻害するため、経口クリアランスが減少する可能性がある。

・グレープフルーツジュース
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがあるので、観察を十分に行い、必要に応じて減量するなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
本剤の主要代謝酵素であるCYP3A4を阻害するため、経口クリアランスが減少する可能性がある。

・CYP3A4阻害作用を有する薬剤
(クラリスロマイシン、シクロスポリン、ジルチアゼム等)
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがあるので、観察を十分に行い、必要に応じて減量するなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
本剤の主要代謝酵素であるCYP3A4を阻害するため、経口クリアランスが減少する可能性がある。

・CYP3A4誘導作用を有する薬剤
(フェニトイン、カルバマゼピン、バルビツール酸誘導体、リファンピシン等)
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。
機序・危険因子
本剤の主要代謝酵素であるCYP3A4を誘導するため、経口クリアランスが増加する可能性がある。


(注意事項)
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医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。

リスパダール錠1mg、2mg、3mg/細粒1%(リスペリドン)

名称

商品名:リスパダール
一般名:リスペリドン


剤形、規格

錠:1mg、2mg、3mg
細粒:1%


構造


薬効分類

抗精神病剤


薬効薬理・作用機序

リスペリドンは、抗ドパミン作用及び抗セロトニン作用により統合失調症で認められる陽性症状及び陰性症状を改善する。

下田武

統合失調症では、ドパミンなどの神経伝達物質に異常が生じ、陽性症状(幻覚、妄想など)、陰性症状(意欲減退など)が現れます。リスペリドンは、ドパミンD2受容体拮抗作用により陽性症状を改善し、セロトニン受容体(5−HT2受容体)の拮抗作用により陰性症状を改善します。


適応症、服用方法、使用方法

1. 統合失調症
通常、成人にはリスペリドンとして1回1mg1日2回より開始し、徐々に増量する。維持量は通常1日2〜6mgを原則として1日2回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
但し、1日量は12mgを超えないこと。

2. 小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性
(錠:3mgには適用なし)
体重15kg以上20kg未満の患者

通常、リスペリドンとして1日1回0.25mgより開始し、4日目より1日0.5mgを1日2回に分けて経口投与する。症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.25mgずつ増量する。但し、1日量は1mgを超えないこと。
体重20kg以上の患者
通常、リスペリドンとして1日1回0.5mgより開始し、4日目より1日1mgを1日2回に分けて経口投与する。症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.5mgずつ増量する。但し、1日量は、体重20kg以上45kg未満の場合は2.5mg、45kg以上の場合は3mgを超えないこと。


使用できない場合(禁忌)

1.昏睡状態の患者
[昏睡状態を悪化させるおそれがある。]

2.バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者
[中枢神経抑制作用が増強されることがある。]

3.アドレナリンを投与中の患者(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)

4.本剤の成分及びパリペリドンに対し過敏症の既往歴のある患者


使用するにあたっての注意事項

1.投与初期、再投与時、増量時にα交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧があらわれることがあるので、少量から徐々に増量し、低血圧があらわれた場合は減量等、適切な処置を行うこと。

2.眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

3.統合失調症の患者においては、興奮、誇大性、敵意等の陽性症状を悪化させる可能性があるので観察を十分に行い、悪化がみられた場合には他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行うこと。

4.本剤の投与により、高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいはその危険因子を有する患者については、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。

5.低血糖があらわれることがあるので、本剤投与中は、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状に注意するとともに、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。

6.本剤の投与に際し、あらかじめ上記4.及び5.の副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、高血糖症状(口渇、多飲、多尿、頻尿等)、低血糖症状(脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等)に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう指導すること。

7.抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の危険因子を有する患者に投与する場合には注意すること。

8.小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性に対して本剤を投与する場合は、定期的に安全性及び有効性を評価し、漫然と長期にわたり投与しないこと。


副作用

<主な副作用>
・統合失調症に用いた場合
アカシジア、不眠、振戦、便秘、易刺激性、傾眠、不安、倦怠感、流涎過多、筋固縮 など
・小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性に用いた場合
傾眠、体重増加、食欲亢進、高プロラクチン血症、不安、よだれ、浮動性めまい など

<重大な副作用>

1. 悪性症候群(Syndrome malin)
2. 遅発性ジスキネジア
3. 麻痺性イレウス
4. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
5. 肝機能障害、黄疸
6. 横紋筋融解症
7. 不整脈
8. 脳血管障害
9. 高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡
10. 低血糖
11. 無顆粒球症、白血球減少
12. 肺塞栓症、深部静脈血栓症
13. 持続勃起症


飲み合わせ(相互作用)

<併用禁忌>
・アドレナリン(アナフィラキシーの救急治療に使用する場合を除く)
アドレナリンの作用を逆転させ、血圧降下を起こすことがある。
アドレナリンはアドレナリン作動性α、β受容体の刺激剤であり、本剤のα受容体遮断作用によりβ受容体刺激作用が優位となり、血圧降下作用が増強される。

<併用注意>
1. 中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等)
相互に作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること
2. ドパミン作動薬
相互に作用を減弱することがある。
3. 降圧薬
降圧作用が増強することがある。
4.アルコール
相互に作用を増強することがある。
5.  CYP2D6を阻害する薬剤(パロキセチン等)
本剤及び活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。
6. CYP3A4を誘導する薬剤
(カルバマゼピン、フェニトイン、リファンピシン、フェノバルビタール)
本剤及び活性代謝物の血中濃度が低下することがある。
7.  CYP3A4を阻害する薬剤(イトラコナゾール等)
本剤及び活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。


(注意事項)
作成日時の時点における医薬品情報を使用して作成しております。
医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。

PL配合顆粒

名称

商品名:PL配合顆粒
一般名:非ピリン系感冒剤顆粒


剤形、規格

顆粒
サリチル酸アミド:270mg
アセトアミノフェン:150mg
無水カフェイン:60mg
プロメタジンメチレンジサリチル酸:13.5mg


薬効分類

総合感冒剤


薬効薬理・作用機序

・抗ヒスタミン作用
プロメタジンメチレンジサリチル酸の抗ヒスタミン作用により、感冒に伴う鼻水やくしゃみが緩和する。
・解熱鎮痛作用
サリチル酸アミド、アセトアミノフェンは体温調節中枢に作用し皮膚血管を拡張することにより熱の放散を促進することにより解熱作用を示す。また、サリチル酸アミド、アセトアミノフェンは、抹消において鎮痛効果を示す。
・中枢興奮作用
無水カフェインは精神機能を活発にし、不快感を除去するとともに鎮痛作用を増強する。


適応症、服用方法、使用方法

・感冒若しくは上気道炎に伴う下記症状の改善及び緩和鼻汁、鼻閉、咽・喉頭痛、頭痛、関節痛、筋肉痛、発熱
通常、成人には1回1gを1日4回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。


警告

1.本剤中のアセトアミノフェンにより重篤な肝障害が発現するおそれがあるので注意すること。

2. 本剤とアセトアミノフェンを含む他の薬剤(一般用医薬品を含む)との併用により,アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現するおそれがあることから,これらの薬剤との併用を避けること。


使用できない場合(禁忌)

1. 本剤の成分、サリチル酸製剤(アスピリン等)、フェノチアジン系化合物又はその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者

2. 消化性潰瘍のある患者
[本剤中のサリチルアミドは消化性潰瘍を悪化させるおそれがある。]

3. アスピリン喘息又はその既往歴のある患者
[本剤中のサリチルアミドはアスピリン喘息を誘発するおそれがある。]

4. 昏睡状態の患者又はバルビツール酸誘導体・麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者
[本剤中のプロメタジンメチレンジサリチル酸塩は、昏睡状態の増強・持続、中枢神経抑制作用の増強や麻酔剤の作用時間の延長を来すおそれがある。]

5. 閉塞隅角緑内障の患者
[本剤中のプロメタジンメチレンジサリチル酸塩
が有する抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。

6. 前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者
[本剤中のプロメタジンメチレンジサリチル酸塩は抗コリン作用を有し、排尿困難を悪化させるおそれがある。]

7. 2歳未満の乳幼児

8. 重篤な肝障害のある患者
[本剤中のアセトアミノフェンにより肝障害が悪化するおそれがある。]


使用するにあたっての注意事項

1. サリチル酸系製剤の使用実態は我が国と異なるものの、米国においてサリチル酸系製剤とライ症候群との関連性を示す疫学調査報告があるので、本剤を15歳未満の水痘、インフルエンザの患者に投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には、慎重に投与し、投与後の患者の状態を十分に観察すること。
[ライ症候群:小児において極めてまれに水痘、インフルエンザ等のウイルス性疾患の先行後、激しい嘔吐、意識障害、痙攣(急性脳浮腫)と肝臓ほか諸臓器の脂肪沈着、ミトコンドリア変形、AST(GOT)・ALT(GPT)・LDH・CK(CPK)の急激な上昇、高アンモニア血症、低プロトロンビン血症、低血糖等の症状が短期間に発現する高死亡率の病態である。]

2. 眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように十分注意すること。


副作用

<主な副作用>
眠気、口渇、胃腸障害 など

<重大な副作用>
1. ショック,アナフィラキシー
2. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、急性汎発性発疹性膿疱症、剥脱性皮膚炎
3. 再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少
4. 喘息発作の誘発
5. 間質性肺炎、好酸球性肺炎
6. 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
7. 乳児突然死症候群(SIDS),乳児睡眠時無呼吸発作
8. 間質性腎炎,急性腎障害
9. 横紋筋融解症
10. 緑内障


飲み合わせ(相互作用)

<併用注意>
1. クマリン系抗凝血剤
(ワルファリン)
クマリン系抗凝血剤の作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。

2.糖尿病用剤
(インスリン製剤、トルブタミド等)
糖尿病用剤の作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。

3. 中枢神経抑制剤
相互に中枢神経抑制作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。

4. アルコール
相互に中枢神経抑制作用を増強することがある。

5. アルコール
アルコール多量常飲者がアセトアミノフェンを服用したところ肝不全を起こしたとの報告がある。

6. 降圧剤
相互に降圧作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に投与すること。

7.抗コリン作用を有する薬剤
フェノチアジン系化合物、三環系抗うつ剤等
相互に抗コリン作用を増強することがある。
更には,腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来し、麻痺性イレウスに移行することがある。なお,この悪心・嘔吐は,本剤及び他のフェノチアジン系化合物等の制吐作用により不顕性化することもあるので注意すること。


(注意事項)
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医薬品を使用する前には、必ず最新の添付文書を確認するようにしてください。

エビスタ錠60(ラロキシフェン)

名称

商品名:エビスタ
一般名:ラロキシフェン


剤形、規格

錠:60 mg


構造


薬効分類

骨粗鬆症治療剤


薬効薬理・作用機序

ラロキシフェンはエストロゲン受容体と結合し、エストロゲン受容体の構造を変化させることにより、転写共役因子(転写の促進/抑制に必須因子)との相互作用に組織選択的な違いを生じる。
構造変化したエストロゲン受容体が転写促進因子と結合することによりエストロゲン作用が促進され、転写抑制因子と結合することによりエストロゲン作用が抑制される。

下田武

ラロキシフェンは、エストロゲン受容体の構造を変化させることにより、組織選択的にエストロゲン作用を発揮したり、発揮しなかったりすることがあります。
このことから、ラロキシフェンは、選択的エストロゲン受容体モジュレーターといわれます。

<ラロキシフェンの作用>
・骨吸収抑制作用
・血清コレステロール低下作用


適応症、服用方法、使用方法

・閉経後骨粗鬆症
通常、ラロキシフェン塩酸塩として、1日1回60mgを経口投与する。


使用できない場合(禁忌)

・深部静脈血栓症、肺塞栓症、網膜静脈血栓症等の静脈血栓塞栓症のある患者又はその既往歴のある患者
[これらの症状が増悪することがある。]

・長期不動状態(術後回復期、長期安静期等)にある患者

・抗リン脂質抗体症候群の患者
[静脈血栓塞栓症を起こしやすいとの報告がある。]

・妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳婦

・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者


使用するにあたっての注意事項

1 本剤の服用により、静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症、網膜静脈血栓症を含む)があらわれることがあるので、患者に対しては、次のような症状が認められた場合には直ちに医師等に相談するよう、あらかじめ説明すること。
症状:下肢の疼痛・浮腫、突然の呼吸困難、息切れ、胸痛、急性視力障害等

2 静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症、網膜静脈血栓症を含む)のリスクが上昇するため、長期不動状態(術後回復期、長期安静期等)に入る3日前には本剤の服用を中止し、完全に歩行可能になるまでは投与を再開しないこと。

3 患者のカルシウム及び/又はビタミンDの摂取量が十分でない場合は、カルシウム及び/又はビタミンDをそれぞれ補給すること。


副作用

<主な副作用>
皮膚炎、そう痒症、乳腺緊満、下肢けいれん、ほてり など

<重大な副作用>
・静脈血栓塞栓症
・肝機能障害


飲み合わせ(相互作用)

<併用注意>
・陰イオン交換樹脂

(コレスチラミン)
本剤がコレスチラミンに吸着され、消化管内からの吸収量が低下することが知られている。

・クマリン系抗凝血剤
(ワルファリン)
プロトロンビン時間の減少が報告されている。

・アンピシリン
アンピシリンにより腸内細菌叢が減少することにより本剤の腸肝循環が低下する。


(注意事項)
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マリゼブ錠12.5mg/25mg(オマリグリプチン)

名称

商品名:マリゼブ
一般名:オマリグリプチン


剤形、規格

錠:12.5 mg/25 mg


構造


薬効分類

持続性選択的DPP−4阻害薬
(経口糖尿病用剤)


薬効薬理・作用機序

ジペプチジルペプチダーゼ 4(DPP−4)阻害剤は、 インクレチンホルモンの不活化を遅延させることにより、活性型インクレチン濃度を上昇させ、血糖依存的にインスリン分泌促進作用及びグルカゴン濃度低下作用を増強し血糖コントロールを改善する。


適応症、服用方法、使用方法

・2型糖尿病
通常、成人にはオマリグリプチンとして25mgを1週間に1回経口投与する。

下田武

本剤は主に腎臓で排泄されるため、重度腎障害患者、末期腎不全患者には投与量を調節することとされています。


使用できない場合(禁忌)

1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

2.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者
〔輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤を投与すべきでない。〕

3.インスリン注射による血糖管理が望まれる重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者
〔インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。〕


使用するにあたっての注意事項

1.本剤の使用にあたっては、患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること。特に、インスリン製剤又はスルホニルウレア剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。インスリン製剤又はスルホニルウレア剤による低血糖のリスクを軽減するため、これらの薬剤と併用する場合には、インスリン製剤又はスルホニルウレア剤の減量を検討すること。

2.糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性等、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留意すること。

3.本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。

4.本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、常に投与継続の必要性について注意を払うこと。本剤を3ヵ月投与しても効果が不十分な場合、より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。

5.投与の継続中に、投与の必要がなくなる場合があり、また、患者の不養生、感染症の合併等により効果がなくなったり、不十分となる場合があるので、食事摂取量、血糖値、感染症の有無等に留意の上、常に投与継続の可否、薬剤の選択等に注意すること。

6.DPP-4阻害剤投与により急性膵炎があらわれることがあるので、持続的な激しい腹痛、嘔吐等の初期症状があらわれた場合には、速やかに医師の診察を受けるよう患者に指導すること。

7.本剤とインスリン製剤との併用投与の有効性及び安全性は検討されていない。

8.低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。

9.本剤とGLP-1受容体作動薬はいずれもGLP−1受容体を介した血糖降下作用を有している。両剤を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。

10.本剤は1週間に1回経口投与する薬剤であり、投与中止後も作用が持続するので、血糖値や副作用の発現について十分留意すること。また、本剤投与中止後に他の糖尿病用薬を使用するときは、血糖管理状況等を踏まえ、その投与開始時期及び用量を検討すること。


副作用

<主な副作用>
低血糖症状、便秘 など

<重大な副作用>
・低血糖
・類天疱瘡

<重大な副作用(類薬)>
・急性膵炎
・腸閉塞


体内動態

本剤は、肝臓でほとんど代謝を受けず、未変化体として体内に広く分布する。このことから、腎臓に移行する薬物量が少ないため、糸球体で濾過を受けにくい。また、糸球体で濾過を受けた後、その大部分が尿細管にて再吸収され、体循環を繰り返すため、持続的な作用を示す。


飲み合わせ(相互作用)

<併用注意>
・糖尿病用薬

( インスリン製剤、 スルホニルウレア剤、チアゾリジン系薬剤、ビグアナイド系薬剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、速効型インスリン分泌促進薬、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害剤等)
糖尿病用薬との併用時には、低血糖の発現に注意すること。特に、インスリン製剤又はスルホニルウレア剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。これらの薬剤による低血糖のリスクを軽減するため、インスリン製剤又はスルホニルウレア剤の減量を検討すること。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合には、ブドウ糖を投与すること。

・血糖降下作用を増強する薬剤
(β-遮断薬、サリチル酸剤、モノアミン酸化酵素阻害剤等)
上記薬剤と本剤を併用する場合には、血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下する可能性があるため、併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること

・血糖降下作用を減弱する薬剤
(アドレナリン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン等)
上記薬剤と本剤を併用する場合には、血糖降下作用の減弱により血糖が上昇する可能性があるため、併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。


(注意事項)
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オパルモン錠 5 µg(リマプロスト アルファデクス)

名称

商品名:オパルモン
(併売品:プロレナール)
一般名:リマプロストアルファデクス


剤形、規格

錠:5 µg


構造


薬効分類

経口プロスタグランジンE1誘導体製剤


薬効薬理・作用機序

リマプロストは強力な血管拡張作用により血流増加作用を示すとともに血小板凝集抑制作用を示すことから、閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの虚血性諸症状に対して効果を示す。また、後天性の腰部脊柱管狭窄症に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)および歩行能力に対する効果も認められている。

下田武

<腰部脊柱管狭窄症とリマプロスト>
神経は、人体の中央部では脊髄の中の空間(脊柱管)に存在しています。
加齢に伴い、腰部の脊柱管が狭窄すると馬尾神経(馬の尻尾のような形をした神経)が圧迫され、その結果、足の痺れや腰痛、間欠跛行が認められることがあります。
腰部の脊柱管が狭窄し、これらの症状が認められるのが腰部脊柱管狭窄症です。
腰部脊柱管狭窄症による自覚症状は、血流を改善すると緩和することから、リマプロストは腰部脊柱管狭窄症の自覚症状を緩和させるとされています。


適応症、服用方法、使用方法

1.閉塞性血栓血管炎に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの虚血性諸症状の改善
通常成人に、リマプロストとして1日30μgを3回に分けて経口投与する。

2.後天性の腰部脊柱管狭窄症(SLR試験正常で、両側性の間欠跛行を呈する患者)に伴う自覚症状(下肢疼痛、下肢しびれ)および歩行能力の改善
通常成人に、リマプロストとして1日15μgを3回に分けて経口投与する。


使用できない場合(禁忌)

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人


使用するにあたっての注意事項

1.腰部脊柱管狭窄症に対しては、症状の経過観察を行い、漫然と継続投与しないこと。
2.腰部脊柱管狭窄症において、手術適応となるような重症例での有効性は確立していない。


副作用

<主な副作用>
胃部不快感、発疹、頭痛、下痢、貧血 など

<重大な副作用>
・肝機能障害、黄疸


飲み合わせ(相互作用)

<併用注意>
抗血小板剤
(アスピリン、チクロピジン、シロスタゾール)
血栓溶解剤
(ウロキナーゼ)
抗凝血剤
(ヘパリン、ワルファリン)
これらの薬剤と併用することにより出血傾向の増強をきたすおそれがある。


(注意事項)
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