Ca・骨代謝改善　1α-OH-D3製剤　アルファカルシドール

◉名称、化学構造

一般名：アルファカルシドール
商品名：アルファロール、ワンアルファ

◉分類

Ca・骨代謝改善　1α-OH-D₃製剤

◉効能・効果

• 下記疾患におけるビタミンD代謝異常に伴う諸症状（低カルシウム血症、テタニー、骨痛、骨病変等）の改善
  慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、ビタミンD抵抗性クル病・骨軟化症
• 骨粗鬆症

◉薬理作用

作用発現
経口投与後、血中に吸収され、肝の25-hydroxylaseによって側鎖の25位が水酸化され、速やかに1α,25-（OH）₂D₃に代謝される

薬理作用
・骨石灰化促進作用
・骨形成促進作用
・腸管におけるCa吸収作用
・血清Ca上昇作用
・腎不全時の骨代謝改善作用

◉使用する際の注意

• 血清カルシウム上昇を伴った急性腎障害があらわれることがあるので、血清カルシウム値及び腎機能を定期的に観察する
• 過量投与を防ぐため、本剤投与中、血清カルシウム値の定期的測定を行い、血清カルシウム値が正常値を超えないよう投与量を調整する
• 高カルシウム血症を起こした場合には、直ちに休薬する。休薬により血清カルシウム値が正常域に達したら、減量して投薬を再開する

◉相互作用

◉薬力学的相互作用の要因

• 本剤により高カルシウム血症が発症した場合、ジギタリス製剤の作用が増強する
• カルシウム製剤を併用することにより、高カルシウム血症を呈する
• パラトルモン製剤を併用することにより、高カルシウム血症を呈する

◉副作用

◉主な副作用

食欲不振、悪心・嘔気、下痢、便秘、胃痛、そう痒感、結膜充血など

◉重大な副作用［初期症状］

• 急性腎障害［尿量が減る、むくみ、体がだるい］
• 肝機能障害、黄疸［皮膚や白目が黄色くなる、体がだるい］