震度7の地震が発生した。避難所では、臨時の診療所が開設されており、薬剤師が災害救助要員として参加した。この地域では、吐き気や咽頭痛の症状と共に微熱や悪寒がみられるというウイルス感染症が流行し始めていた。この感染症について、避難者の間ではSNS(Social Networking Service)などで、不正確な感染対策の噂が広まっていた。
問324(法規・制度・倫理)
避難者から「感染対策について色々な噂を聞いて不安になった」と相談を受けた薬剤師の対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
- 現時点で判明していること、していないことを整理して伝えた。
- 薬剤師は法的に薬に関する相談以外には答えることはできないと伝えた。
- 避難者が聞いた噂や不安になった理由について傾聴した。
- 避難者が不安になった理由について他職種と共有した。
- これからも不安なことがあれば遠慮なく相談して欲しいと伝えた。
問325(実務)
その後、このウイルスはノロウイルスであることが判明した。この薬剤師の感染対策に関する対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- グルタラールでうがいを励行するよう指示した。
- クロルヘキシジングルコン酸塩はノロウイルスの消毒には有効ではないと説明した。
- メタノールで手指の消毒をするよう指示した。
- 床に嘔吐物が付着した場合は、塩素系漂白剤を使用して消毒するよう指示した。
- 石鹸とベンザルコニウム塩化物の配合液が消毒に有効であると説明した。
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